あなたの転職を強力にサポートしてくれる転職エージェント。登録すると、面談の機会が有ります。この面談、準備は必要なのでしょうか?あと、お礼や名刺は必要?
また、複数のエージェントに登録しているばあい、そのことを伝えるべき!?
初めてのことだと疑問がたくさん。この記事ではそんなあなたの疑問を解決いたします。
そもそも転職エージェントとはどういう人か?
そもそも、転職エージェントの役割を知っていますか?転職エージェントとは、人材紹介会社の営業さんです。彼らは、求職者と企業を結びつけることで、企業からマージンを得ます。企業は求職者に内定を出し、見事求人が成立したら、報酬を支払います。
ここが、求人サイトとの違いです。
企業からみると、求人サイトは、サイトへの掲載料がかかるのに対して、転職エージェントを利用するばあい、無料で広報できます。そのかわり、求人が成立したときの手数料が発生、具体的には、応募者の年収の約3割が相場、と言われます。
たとえば、年収500万円の人を成約したばあい、150万円が営業マンの売上となるわけですね。
こちらの記事に、企業の求人の仕方を書きました。あわせてどうぞ。さて、あなたは転職エージェントからすると、「商品」となるのです。
あなたの転職を無料でサポートしてくれる力強い見方であることに変わりはありませんが、あなた自身が、自分のことをよく理解して、語れることが商品価値を上げ、よりエージェントの力を引き出す必要があります。
面談はあなたという商品をエージェントに理解いただくための場と捉えましょう。
エージェントとの面談準備4つ
面談の場までに、以下のことをしっかり準備して置きましょう。活動をする前にやっておくほうが確実にベターなものばかりです。
1)履歴書・職務経歴書は面談までに用意しよう
エージェントから指定があるかもしれませんが、あなたの履歴書と職務経歴書の提出を事前に求められることがほとんどです。履歴書・職務経歴書を通じてあなたの経歴と、あなたの書類作成能力や論理的思考能力をみることができます。
面談は面接ではありませんが、提出するものはしっかり書きましょう。この提出物のクオリティによって、エージェントの力の入りようが変わってきます。
エージェントは営業マンです。あなたを企業に内定させることができるかどうか、シビアに見ているのです。この点を忘れないようにしましょう。
2)キャリアビジョンを明確にしておきましょう
あなたがどのような将来を描いているのか、語れるように準備しておきましょう。ここがあいまいでもエージェントさんからはサポートを得られますが、転職成立までに時間がかかってしまいます。
リクルート社はサービス開始から3ヶ月が経過するとサービスを一旦停止する、というスタイルです。(頻繁に連絡を取る関係性が構築できていれば、継続してサポートをしてくれますが、フェイド・アウト気味であればそのまましらっと終わってしまう、ということも。)
できれば転職活動期間は早く切り上げたいもの。活動期間を素早くするためにも、キャリアビジョンは早めにかためておくべきです。ここは以外と重要です。
キャリアビジョンについて
あなたは自分のキャリアを考えたことがありますか?結構難しいと思うんですよね。
- 1年後どうなっていたい?
- 3年後どうなっていたい?
突然質問されて答えられることができる人はむしろ稀ではないでしょうか。私も1年後どうなっていたいなんてちょっと考え込んでしまいます。
しかし私はプロコーチなので、そんな質問をしょっちゅう自分に問いかけますし、 実際に聞かれることもあります。1年後どうなっていたい?という質問に答えるにはプロセスが必要なんです。
それは自分がやりたいこと成し遂げたいことなどを書き出すプロセスです。やりたいこと100のリストなんて聞いたことがあるでしょうか。
仕事に限定すると・・・
- 営業成績社内ナンバーワンをとる
- 会社で表彰されたい
- ○○の商品を世の中に広めたい
などなど思いつく限り成し遂げたいことを書いてきます。 一番上の営業成績じゃないナンバーワンを成し遂げたいのであれば、 営業マンが一人の会社に行くとすぐナンバーワンを取れますよ。
これらの成し遂げたい事を書き出したら、将来のキャリアビジョンが見えてくるでしょう。将来どうなりたいのか、 近くに語ることができれば転職エージェントもやりやすいです。
3)希望条件を明確にしておきましょう
希望条件とは譲れないリストをつくってみるとよいです。私のばあいはこんな感じです。
- 年収は○○万円以上
- 通勤時間は1時間以内
- 転勤なし
- 社員数100人以上
こういうリストをつくっておくと転職エージェントさんも動きやすいのです。エージェントさんには、自分の条件を明確に伝えるべきです。
営業さんとしては、手間がかからず、すぐに内定にこぎつけることができる求職者ははや目に数字になります。ですので、自然と力が入ります。
4)人間関係を築く準備をしましょう
上で、あなたはエージェントの商品となるのです、といいましたが、彼らも人間です。エージェントとの関係は人三脚と捉えるとよいです。あなたが全力になると、エージェントの心を動かすことがで来ます。そのため、面談に望むさいも、ラフな服装で訪問するのは避けましょう。
エージェントから、服装の指定はないと思います。しかし、ジーンズやよれよれのパーカーなどで訪問すると、「ちょっと非常識な求職者かも」と心配になりますよね。ここは社会人な常識で判断をすると良いのですが、あなたは商品ですので、営業マンが売りたくなるよい第一印象を残す必要があるのです。
ですので、スーツか、それに準じる服装をこころがけましょう。
そして、よい人間関係を築きましょう。エージェントさんも本音で語ってくれる求職者には親身になってくれます。心を通じあわせることが結果的にあなたのためです。
名刺は必要か
名刺は不要です。名刺を差し出してもよいですが、履歴書と職務経歴書をすでに提出しているのです。あなたのことはまる裸同然です笑 名刺は初めてお会いするときの挨拶のためにあるもの。名刺を渡しても良いですが、不要でしょう。
面談後のお礼メールは必要か?
不要です。エージェントは顧客と企業を結びつけるのが仕事。そのため、面談のお礼メールは不要と思います。私は一切お礼メールはしたことはありません。転職に関するブログなどを見ていると、お礼をしたほうがよい、と書いてあるものもちらほら見受けられます。
人間関係なので、正解はありませんし、あなたが「ぜひともお礼をしたい」と思うならば、是非おこなってよいと思いますが、基本的には不要と思います。メールのために、相手の手を止めてしまう、ということもあるのです。
複数のエージェントに登録した。伝えるのがよいのか?
これは伝えるのがよいです。伝えることであなたに不利になることがあったり、エージェントが気分を害したりすることはありません。
理由1 紹介案件が他社とバッティングしないため
なぜなら、求職活動をするばあい、複数のエージェントに登録するのはスタンダードな形です。エージェント側も、複数登録が普通と思っていますし、隠すと逆にあなたにとって困ったことになります。
エージェントは、あなたが他の紹介会社を通して応募している会社を把握したい
理由2 選考の日程がバッティングしないため
A社とB社の日程がバッティングしないためにも、他社とのやりとりは開示するべきです。
余談ですが、面接が進むと、企業側は選考スピードを調節します。どういうことか、というと、企業側からすると、「この人は」という求職者には考える時間を与えたくありません。逃したくないのです。
そのため、エージェントが求職者のスケジュールを把握して、企業側に二次面接、最終面接の日程をプッシュすることも有ります。そういう意味でも、複数エージェントに登録する場合はその旨を正確に伝えましょう。
結局、どの紹介会社がよいか?
私が実際に使ってみての感想を書いてみたいと思います。
リクルート・パーソルの特徴
リクルートやパーソル(DODA)は求人数多め。とにかく沢山の求人に目を通したい人はおすすめ。
大手のため仕事スタイルが分業。企業担当者と顧客担当者(求償者と接する担当者)が違います。今からあなたが面談しようとしているエージェントさんは顧客担当者さんです。
パーソルは面談のまえには企業担当者から事前電話面談がある場合があります。
JACリクルートメントの特徴
求人数少なめ。しかし、案件ごとに、担当エージェントが違い、詳細を詳しく教えてくれます。面接にすすむ前には面談を実施してくれ、面接前情報もきめ細かく伝達してくれるサービス。場合によっては、エージェントが面接に同席。
企業担当者イコール顧客担当者、のスタイルも特徴的。
企業のことを質問すると即答が返ってきます。私は、個人的にはおすすめです。
パソナキャリア
求人数少なめ。こちらはリクルートやパーソルとおなじく、企業担当者と顧客担当者(求償者と接する担当者)が違います。そのため、リクルートやパーソルとの差別化がどこまでできているのか、わかりませんでした。
面接前には企業担当者から電話でサポートが有りましたが、きめ細かさはJACに軍配。私は中堅紹介会社としてのメリットを感じることはできませんでした。
アットタイプの特徴
20代がターゲットの転職エージェント。私は残念ながら、年代オーバーでつかえませんでした。
マイナビ
こちらは「あなたには紹介する求人はありません!」というメッセージがメールでとどきました。年齢なのか、どうなのかわかりませんが、それきりこちらからもアプローチしていませんので、わかりません。
まとめ
- エージェントとの面談準備は4つ
- 履歴書・職務経歴書は面談までに用意しよう
- キャリアビジョンを明確にしておきましょう
- 希望条件を明確にしておきましょう
- 人間関係を築く準備をしましょう
- 名刺もお礼メールも不要
- 複数のエージェントに登録すると、その状況を正確に伝えるべき
いかがでしょう。エージェントサービスの使い方が大体わかったことかと思います。最終的にには、人間関係を作ることが一番の近道。エージェントは営業マンですが、人間。人間同士の信頼関係があると、彼らのちからをより引き出し、あなたに取ってよい条件で活動できるようになります。
これは間違いなくいえます。ですので、エージェントとの面談や日々のやりとりは丁寧にスピーディに、を心がけましょう。これにより、よい条件の案件を紹介してもらえることも有ります。
エージェントは基本的にあなたの味方。転職活動は一人ですすめると辛いもの。力を借りて効率的に行動しましょうね!