見事転職を成就したあなた。しかし前職の年収を誤って伝えてしまったことに気づき愕然!しかも入社してから前職の源泉徴収票の提出を求められました。
あわや、内定取り消しになってしまうのでしょうか?この記事ではそんな最悪の事態にならないように解説致します。一緒に勉強していきましょう。
Contents
源泉徴収票から年収間違いが発覚する可能性はある
結論から言うと、あなたが年収を間違って申告した場合、内定取り消しになる可能性は完全にないとは言えません。
企業は年末調整を行う必要が有ります。この年末調整の際、前年度の源泉徴収票が必要になるんですね。この年末調整票の提出は11月頃と思ってよいでしょう。
年末調整について詳しく知りたいあなたにはこちらの記事も。年末調整とは何かを詳しく説明しています。
さて、以下の2つのパターンが考えられます。
①面接担当者と年末調整担当者が異なる場合
この場合、面接時に伝えた前職の年収と源泉徴収票額が異なるということから「嘘をついているのではないか」と疑いの目を向けられる場合があるかもしれません。
しかし、よほど疑いの目を向けられていない限り、ないケースだと思います。
②面接担当者と年末調整担当者が同じ場合
この場合は「嘘をついているのでは?」と疑われる恐れが高まります。気づかれなければよいですが、意図的に年収をサバ読みしている場合は注意が必要です。社内規定によりますが、悪質とみなされる場合は解雇に至ることや、内定から間もない場合は内定取り消しも有りえます。
給与明細の提示を求められると給与間違いが発覚する
では「前職の給与明細を出してください」と言われた場合はどうでしょう。人事担当者はあなたの職歴を疑っているわけではなく、事実を確認する為に行うのでスムーズに提出しましょう。
この時、人事担当者は給料をじっくり確認致します。面接で答えた前職での年収と違うと不信の目を向けられる可能性があります。こちらも源泉徴収票の提出と同じく、前職の年収をシビアに見られます。悪質であるとみなされると内定取り消しの可能性はあります。
そもそも前職の年収を伝えるときの誤り
そもそも面接で前職の年収を訪ねられた時にどのように回答していますか?あなたが源泉徴収票の額をそのまま伝えているのであれば、補足が必要です。あなたが年俸待遇だった場合は問題ありませんが、内訳をしっかり正確に伝えましょう。
例えば、以下のような感じです。
年収は源泉徴収票の額は◯◯万円でした。その内訳は以下です。
- 固定給で◯◯万円
- 各種手当てで◯◯万円
- 通勤手当で◯◯万円
- 残業代で◯◯万円
- 賞与で◯◯万円
上記のように内訳を正確に伝えると信頼度が上がります。年収に限らず、経歴は正確に伝えること。以前転職エージェントさんから聞いた話ですが、年収や経歴を間違って伝えた以外の場合でも内定取り消しになるケースが有ります。
- 過去に休職歴を書かず、内定した方がいた。
- 転職先で源泉徴収票の提出を求められたので応じたところ、休職が発覚した。
- その結果、「事実を隠していた、信用できない」という結果となり、内定取り消しになった方がいる。
上記の事例があってからそのエージェントさんの会社ではどんなに短い休職期間でも必ず書くように求められます。話がそれましたが、あなたが年収を間違えて伝えた場合、大きな額の場合は早期に申告することがベストでしょう。
間違ったことが発覚すると、悪意ある間違いにとらえられかねません。最悪の場合内定取り消しになる可能性もあることを考えるとどちらが得でしょうか?
住民税からも年収のズレが発覚する可能性がある
住民税は前年の年収に対して課せられるもの。ですので、住民税からあなたの前職での年収を逆算すると発覚してしまうのです。ここまで行う人事の給与担当者がいるかどうかは別ですが笑。あくまで可能性の話ですね。
基本的には転職が成就した場合は「信頼でき、活躍できるだろう」と評価されてのことですから、入社そうそうに、疑いの目を向け、前年度の年収を住民税から確認にいくケースはあまり考えにくい、と言えますが、可能性はなきにしもあらずということですね。
まとめ
- 年収や経歴は正確に
- 年収を間違えて伝えてしまうと内定取り消しになる可能性は否定できない
- 源泉徴収票の提出を求められることがある。ここから以前の年収との乖離が発覚することも
- 転職先から給与明細を求められることもある。この場合は言い逃れできない
- 面接で給与を尋ねられたら正確に応えられるように準備しておこう
- 住民税から前職の給与がわかることがある
あなたが、転職先に伝える数字は可能な限り、正確に準備しておきましょう。結論から言うと、会社によって、バレるバレないは全く異なります。源泉徴収票、給与明細、住民税からあなたの前職の給与が割り出されます。
(年末調整や源泉徴収について詳しく知りたいあなたにはこちらの記事も。末調整とは何か、という部分を詳しく説明しています)
これらを誰が調べるか、というところがポイントですね。しかし、そもそも転職先の年収を決定する段階はシビアになってほしいところ。ここは間違えず、慎重におこないましょう。仮に間違って伝えた場合、自ら申告をすることが傷口を広げない最善の方法でしょう。