
日本人の13人に1人が生涯のうちに発症すると言われているうつ病。決して縁遠い病気ではありません。特に働き盛りの30代・40代に多いと言われています。朝がつらすぎて仕事に行けない!ということがありませんか。もしそうなら、うつ病を疑ってもいいかもしれません。本記事ではうつ病の症状に触れながら解説して行きます。
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うつ病は30代・40代に多い病気
あなたは30代・40代の働きざかりの方のうつ病が大変多いということをご存知ですか?厚生労働省の患者調査によると、65歳以上の年齢層についで、35歳から44歳までの年齢層が2番めに多い、という結果が出ています。
実は生涯で、うつ病を患う人は13人に1人という数字もでており、日本人にはうつ病が
大変身近な病気であることがよくわかります。
引用元:http://www.cocoro-h.jp/untreated/tell_utsu/
30代・40代は管理職となる方も多く、なかなか休みづらいですね。しかし仕事に行けない!という気持ちになることだってあると思います。
毎日同じ職場に通うことだけでもすごいことだと思いませんか。気が合うわけでもない上司。思うように動いてくれない部下。仕事に行けない!という気持ちになるのも無理からぬ話でしょう。
私も仕事に行くのが嫌で、悩んだことがあります。診療内科を受診した所、うつ症状が多く出ていました。その際に薬を処方してもらうことで症状が改善しました。では改めて、うつ病とはどのような病気か見てみましょう。
こんな症状がでたらうつ病かも
うつ症状をチェックするには以下のような項目があります。この項目は見ていただくとわかりますが、誰にでも当てはまるものが有ります。これらのいくつかが2週間以上にわたり続くようであればうつ病と診断されることが有ります。
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
- 食欲がない
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 性欲がない
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 胃の不快感
- 便秘がち
- めまい
- 口が渇く
引用元:http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html
私の症状は、抑うつ気分や続き、思考力が落ちる、疲れているのに眠れない、体がだるい、疲れやすい、頭痛、肩こりというものでした。20代から30代にかけて長期で悩んでいました。仕事に行けなくなって、退職に至ったこともあります。「転職に失敗した私が取った行動と、うつになる前に役立つ5つの方法1」に詳しく書きましたので、合わせてどうぞ。
さて、うつ病とはどのような状態でおこるのでしょうか?
うつ病は「こころの病気」ではなく脳の病気
うつ病発症のしくみは、神経伝達物質の減少と言われています。何らかの原因で神経の細胞と細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減って、情報がうまく伝わらないために、さまざまな症状があらわれると考えられています。
引用元:http://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/etiology.html
神経伝達物質の減少はストレスをためすぎたり、過労などが原因となると考えられています。あなたはストレスをためすぎていませんか。30代・40代の方は会社で管理職になっていることも多く、若い時に比べて仕事上のストレスが多いと思います。
そういった背景から、30代・40代の方のうつ病発症率が最も高いことが推測されます。
うつ症状が出たら試したいこの方法
うつ症状がでたら、まず試したいのが、セロトニンを増やす方法。だれでもすぐにできる簡単な方法です。「ストレス解消方法がわからないあなたに!いますぐできる4つの方法」でも書きましたが、最も簡単なのは日光にあたることです。
さらにリズム運動をくみこむとよいです。日光に当たることと、リズム運動を取り入れる両方を満たすのはサイクリングやジョギングなどが挙げられるでしょう。よい効果を列挙すると・・・
- 日光を浴びる
- 一定リズムの運動
- あまり体に負担をかけずよい運動になる
- 筋力アップになる
- 旅をした気分になりリフレッシュする
- 無料でできる
どうですか?よいこと尽くめではないでしょうか?私もサイクリングが好きで、しょっちゅう自宅近くのサイクリングロードに一人で走りにいきます。自宅の大阪から京都嵐山まで約45キロくらい。このコースを往復するだけでも結構な運動になりますし、気分も随分変わります。
日光を浴びることと、一定リズム運動はセロトニンを分泌します。つまりうつ病にとってはダブルで効果的なんですね。サイクリングを毎日行うと、薬いらずになるのではと思います。どうせなら自転車通勤ができればベストですね。
ちなみに、サイクリングがうつ病に効果的であることは多くの方がブログで書いておられます。「サイクリング うつ病」などで検索すると沢山の方のブログがヒットします。多くの方が実感しているんですね。
もしあなたがうつ症状に悩まされていたり、仕事に行けない!という気持ちになっているのであれば、天気のよい土曜か日曜に試しにサイクリングをしてみることをオススメ致します。必ず効果を実感致します。
私は仕事で毎日11時頃まで残業しつつ、土曜出勤も重なりハードワーク気味な時期がありました。そんな時こそ意識的にサイクリングを取り入れていました。メンタルを健やかに保つためのに私が実践していたコツです。
とても気分がリフレッシュしますので、精神的につらいなと思ったら是非試してみてください。
それでも仕事に行けないときは?
有給を使おう

これを読んで頂いているあなたは大きなストレスを抱えていることと推測致します。サイクリングも試した!しかしそれでも仕事に行けない!という時もあるでしょう。そんな時は思い切って休んでよいとおもいます。
その為には自分が感じているストレスに早めに気づき、耳を傾けることです。できれば、仕事に行けない!となる前の段階で、自分の体の不調に気付いてあげたいですね。責任感の強いあなたは、なるべく会社に迷惑をかけたくない、と考えているはず。
有給もなかなか使えないのではないですか?しかし、考えてみてください。
自分が一人で頑張って潰れてしまっては結局周囲に余計に迷惑をかけてしまうことになるのです。あなたが30代・40代の場合、体力的にも無理が効きづらく鳴ってきていませんか?
「今週の水曜日休める」と思ったらそこまでは頑張れるものです。こまめに休息を取るのは社会人の能力の一つといえるでしょう。
余談ですが、かつてアメリカ軍がどのくらいの割合で休憩を取れば最も疲労が少ないか、行軍で実験をしたことが有ります。
- 1時間おきに10分休憩
- 3時間おきに30分休憩
- 5時間おきに50分休憩
さて、どのパターンが最も疲労がすくなかったでしょうか?答えは1時間おきの10分休憩でした。疲労はこまめに休憩を入れることで最小限に押さえることができます。有給を使うのが難しければ1時間おきに10分くらい別のことをする、飲み物を飲むためにちょっと席を立つなども十分休憩になるでしょう。
無意識にやっているかもしれませんが、ちょこちょこと休憩を挟むことで疲れは全くかわってくるものです。是非試してみてください。
それでも駄目なら
有給や疲労のコントロールでも駄目なら、いくつか専門家に相談することなども考えましょう。
- 会社の産業医に相談する
- 外部の精神科の医師に相談する
- 休職する
会社の産業医に相談する
ある程度の規模の会社には産業医が常駐しています。産業医と聞くと一歩引いてしまう人も居ますが、産業医は決して怖い存在ではありません。
守秘義務がありますし、会社の状況をある程度把握していますから、あなたの部門の状況を理解した上でのアドバイスを貰えることが期待できます。
外部の精神科の医師や臨床心理士に相談する
頼りになる医者を探しましょう。HPなどで調べて受診するのがよいと思います。できれば、通いやすく、なんでも相談できる信頼できる医師がよいですね。
実は私も年に数度、気軽な気持ちで心療内科に通院しています。仕事から逃げたいのは甘えなのか!?仕事で壊れない為に知っておくべきことでもその様子を記載致しました。
また、転職先の人間関係が怖い、不安を解消するこの4つ!職場で断捨離、人間関係をすっきり!では臨床心理士への相談の実体験を記載しました。
あわせてごらんください。
休職する
さて、いよいよ辛くなってきたら思い切って休職も考えましょう。
「うつ病で、すこし休みたいんです」と訴え、医師の診断書を添えて休職願いを出すことは勇気のいる行動かと思います。
しかし、あなたが現在、うつ病を患って会社にいけない状態にあるのならば、それは体からのイエローカードがでていると思ってよいでしょう。最悪の場合、自殺するまでに至ってしまうこともあります。
会社人生と健康、どちらが大切でしょうか。私は断然、健康が大切だと思います。なぜならば、会社人生はやり直しが聞きますが、健康は戻ってこない可能性があるからです。
まとめ
- うつ病は30代・40代に多い病気。ストレスが原因で発症することもあると言われている
- 症状が出たら早めにケアをすること。サイクリングはよい
- 思い切って休むことや、医師を頼ることは悪くない。積極的に行おう
あなたが現在、精神的な辛さを抱えているなら、仕事に行けない!となる前に、うつ病の症状チェックリストを見てみてください。自分の体が発するサインに早めに気付いて上げてください。30代・40代のあなたは要注意です。
もっとも働き盛りで、仕事上でも責任ある立場で、夜もあまり眠れないこともあるのではないでしょうか?しかし仕事はほどほどがよいです。
頑張りすぎているな、と思ったら早めに対処しましょうね。関連記事として、こちらもオススメですので合わせて読んでみてくださいね。
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