
あなたは、転職活動の結果、成功していますか?私は転職で見事に失敗した経験が有ります。我慢して働いていましたが、うつ病寸前に。危険を察知し、退職を決めました。本記事では私の転職失敗から退職に至るまでの体験記第二弾です。第一談はこちら。もし、あなたがうつ病になる前におこなっておきたいことをてっとり早く知りたい場合はこちらを御覧ください。
上司の期待に応えることができない
入社1ヶ月で私は上司からも部下からも信頼されない本当の名ばかり管理職に。仕事の進めかたでもかなり苦労が有り、私が困ったことを書いていきます。入社当初から上司とはすれ違っていました。行った仕事・アウトプットに対してイメージが違う、などとOKが全くでないのです。
このこともお互いにフラストレーションがたまる要因でした。上司は完全なプレイングマネージャーです。上司自身もかなりの仕事を抱えており、余裕がない様子。仕事を進めほしいが、私がアウトプットがずれている。一からやり直し。
かたや私も未経験の仕事であり、全く仕事への勘が働きません。必死で考えてアウトプットするが、ズレている。こういうことが何度かあったので、失敗しないように、事前にアウトプットのイメージをすり合わせることに、より多くの労力を使うことにしました。
「どのような成果をだすのが目的か、どのようなシーンで使う資料なのか、どのような使い方をするのか」ということをよりしっかり掴むことに。この部分が不十分であると、アウトプットがずれるのは当然ですね。私はイメージ合わせが不十分だったのです。
この時に「ポンチ絵」というテクニックを使いました。「ポンチ絵」とは時間をかけず、さっと手書きで書くイメージを指します。裏紙などを使い、「こんなイメージですか?」というものを手書きで書く。これをしておけば、だいたいの上司はイメージを頭の中でふくらませることができる。そのため、時間をかけてズレたアウトプットを出すことがなくなる。
新人になったつもりで丁寧に取り組みました。しかしながらこの上司には通用しませんでした。ポンチ絵をみて納得したように見えても実際、その通りのアウトプットに納得しないのです。
双方で意思疎通が出来て進めたことも納得してもらえない。これは期待以上のものを求めているのだろう。そう思いましたが、期待値に届くスキルを持ち合わせていない私は、どんどん追い詰められていきました。今でもこの上司とのコミュニケーションに最適な形はどうだったのか、よくわかりません。
メールで公開叱責をされるように
そのうち、上司からの指導は細かい部分にまで及んできました。私が入社して2ヶ月目くらいから、部門内で朝の報告会を行うようになりました。「今日一日、私はこういうことをやります」と報告をするのです。
その際、発言の端々をネチネチと拾いあげ、私だけ、皆の前で注意をされるようになりました。それも「言い方」を注意するのです。
これが毎日続きました。そのうち、上司の顔をみると、なんだか体に異変を感じるようになりました。説明しづらいのですが、胸のあたりに何か違和感を感じるようになりました。
それだけでは収まらず、上司の態度は少しづつエスカレート。メールでCCに経営層や部下をいれて叱責されるようになったのです。経営層から上司に私を厳しく指導すように、命令がでているのか、まるで、「指導しています」とアピールするかのようでした。
メールというものは人に精神的苦痛を与えるのに十分な力が有ります。無防備な状態でメールを開いて、批判、叱責が沢山書かれていると本当にショックを受けます。上司は指導のつもりだったのでしょうが、私は相当な苦痛を味わいました。これ以降、メーラーを開くのが怖くなりました。
ついに我慢の限界に
ランチタイムは私を更にくるしめました。公園で一人でコンビニで買ったオニギリを食べるのが、私の定番でした。憂鬱過ぎて、社員と楽しくランチをする余裕がないのです。
会社の近くに、緑の多い公園が公園がありました。とても環境がよく、ふっと仕事の疲れを忘れることができるので、よく通っていました。しかし、この当時の私はかなり追い詰められており、休息時間もずっと憂鬱でした。
精神状態は地獄そのもの。平和な公園の風景が逆に私を苦しめました。私は苦しいのに、空はいつもどおり青いのです。
人間、苦しみの感情を感じながら行うことは不思議と記憶に残るものなのか、今だに、苦しみながら過ごした公園の風景と当時のなんとも言えない気持ちは鮮明に蘇ります。
一日中つづく抑うつ気分。これが続くと、私は本当にうつになっていたかもしれません。そのような精神状態で4ヶ月を経過した頃、私はついに我慢ができなくなり、上司を訴えることを決心したのです。
まとめ
- 上司の期待に応えるスキルが不足していた私は、「期待はずれ」だった、という烙印を押された
- メールで公開指導を受けるようになり、ついに上司を訴えることを決心した
転職に完全に失敗した私。上司との関係に悩み、うつ症状が出てきました。自分自身のスキルのなさやコミュニケーションのとり方に問題があるのではないか、という自責の念からさらに落ち込む、というサイクル。
しかし、一方で上司に疑問や怒り、不信感も感じていました。部下を動かし、チームで仕事をすすめる、というよりは仕事を通して自分の鬱憤をはらしているように感じていたです。私は上司から受けた指導を細かくメモを取っていました。
このメモを経営層に提出することに決めたのです。この次の記事では私がとった行動についてもう書いていきます。