
上司が不機嫌なことってありますよね。誰しも毎日上司の機嫌を伺ってストレスに感じています。相手の機嫌にあわせて仕事をしなければならないのは理不尽です。
しかし上司の機嫌が悪いのは現実。ここで上司の心理状態を知り、対処法を記載します。私の失敗談もあります笑
機嫌の悪い上司はどんな人?
職場で、機嫌がわるくなったり、よくなったり。接しにくい人はどこの会社にも必ずいます。仕事をする場でそのような態度をされると周囲は困ります。それが上司であれば職場の雰囲気が一気にわるくなりますね。
まず、そもそも「不機嫌」な状態を引き起こすメカニズムを知りましょう。人が「不機嫌」になる原因とはどんなことがあるのでしょうか?
- 自分の思い通りにならず、焦っている
- 何かトラブルが起こり、◯◯に責任がある、とおもっている
- 精神的に追い詰められている
これ以外にも沢山あるでしょう。では、不機嫌になる以前の思考としてはどうでしょう。世の中、思い通りにならないものだ、という意識があるあなたは不機嫌になることはないでしょう。しかし不機嫌上司には以下のような潜在意識が根底にあります。
- 何事もうまくいかなければ困る
- うまくいかないことがあれば機嫌が悪くなるのは当たり前
- 嫌なことには耐えることは不合理だ
だれでも人生を振り返ってみると、すべて思い通りに事を運んできた方がどのくらいいるでしょうか。多くの場合、人生は常に予測不能の連続ではありませんか?特にビジネスでは不測の事態が起こるもの。平穏に過ごすことができることのほうがすくないのではないかと思います。
不機嫌になる、という心理状態の前提は、「世界は自分の思い通りにならなければならない」という極めて自己中心的な思考が横たわっています。
このことに気づいていない人は大変多いです。
職場で不機嫌な態度を取る人は物事が自分の思い通りに運ばないことが当たり前にあることである、ということを根本から受け入れられていません。
なおかつズルいと言わざるを得ません。「不機嫌」という態度を人前で表すことで、相手が「不機嫌」を察知し、対応してくれることを経験的に知っているからです。
特に上下関係にある場合、上司が不機嫌であると、部下は合わせるしかないでしょう。上司は更につけあがり、図に乗るでしょう。このような上司はストレスに弱く、マネジメントができていない上司と言わざるを得ません。
大人な態度で接することが正解
上司の機嫌が悪いと、部下として、仕事が進めにくいことこの上ないです。理不尽であることに変わりはないのですが、まずは上司を「大人の顔をした子供」くらいに思ってみましょう。そうすると不機嫌な相手でとばっちりをくらった場合でも、ハラは立つけれども、「子供が相手なんだから仕方ないか」という気持ちになるでしょう。
相手は子供なのですから、思い通りにならないと癇癪を起こすのです。相手を変えるのは無理、と諦め、自分が一段高い接し方をするという対処が正解かと思います。
この2つはタブー!
子供上司に対しては接し方を気をつける必要があります。と言っても難しくありません。
- 1)上司の機嫌が悪いのは自分のせいではないか、と自分を責める
- 2)あきかに余裕がないときに自分のペースでまとまりのない話をする
順に見てみましょう。
1)上司の機嫌が悪いのは自分のせいではないか、と自分を責める
真面目なあなたは「もしかして自分のせいじゃないだろうか」と思ってしまいます。しかし、そんなことは心配無用。上司の仕事はマネジメントなのです。職場でメンバーの能力を使って成果を出すことが仕事なのです。上司の機嫌がわるいことに気を揉む必要はありません。
仮にあなたのせいで機嫌がわるいことが明らかな場合でも上司は不測の事態を予測して仕事をしなければなりません。あなたは反省し、同じことを繰り返さない努力をする必要はありますが、落ち込む必要はないでしょう。ベストをつくしたのですから。
ちなみに私は失敗したときは「7:3」の3割くらいを自分の責任である、と思うようにしています。1から10まで自分でどうにかできる、と思うことのほうが不自然だと思いませんか。そのように考えたほうが、失敗後の対処に労力を使えます。
2)あきかに余裕がないときに自分のペースでまとまりのない話をする
あなたは大人である以上、報告・連絡・相談をする際の配慮をする必要が有ります。余裕のない相手にとりとめのない話をするのは上司のイライラを助長することでしょう。例えば、以下のようなフレーズを使うとよいのではないでしょうか?
「◯◯課長、あとで時間ができたら少し相談したいことがあるのですが・・」
これなら上司の仕事を中断することもなく、「余裕ができたら対処しよう」という気持ちになってくれることでしょう。
「わかった、何分くらい必要?」という問いかけがあれば、上司をコントロールできたも同然です。
私は新入職員の頃、上司の機嫌を伺わず、地雷を踏むことが多数ありました。台風のような上司で、機嫌が良いときと悪いときの落差はまるで天と地のようでした。機嫌の悪いときは顔を見れば直ぐにわかります。そのような時に話かけると決まって怒鳴り声が返ってくるのですが、果敢にも攻め込んでいました笑
それは「上司はどのような場合でも部下の話を聞くものだ」くらいに思っていたからです。しかしこれはまったく間違っています。子供相手にあるべき姿を望んでも駄目でしょう笑。そんな簡単なことが20代の私はわからなかったのです。
私はさんざん怒鳴られてやっと機嫌を伺うことが必要であることを少しづつ学びました。
あなたは同じことをしないでくださいね笑。
それでも対処できない場合
相手は自分に降り掛かった事を処理するので、頭が一杯なのです。可能な限りそっとしておくのがよいです。しかし、上司を通さなければ仕事が遅れて行く場合は仕方ありません。上司の機嫌に振り回されないよう、言葉柔らかく、毅然と対処しましょう。
「お忙しい中大変恐縮なのですが、◯◯の資料を先方に来週提出するので、明日までに目を通しておいてもらってもよろしいでしょうか?」
など、重要性と期限を簡潔に伝えましょう。
まとめ
- 機嫌が悪いのは精神的に未熟な証拠。子供だと思って接しよう。
- 以下の2つのことはタブー。
- 上司の機嫌が悪いのは自分のせいと思うこと
- 上司の機嫌が悪いときにとりとめのない話をすること
上司が不機嫌だとストレスがたまりますが、実は上司もストレスと戦っているのです。うまく仕事をマネジメントできておらず、精神的にも未熟である為、不機嫌という態度で部下に接してしまうのです。
このような相手に対してまともに接するのは愚かであるといえるでしょう。大人なあなたは一段上の精神状態で暖かく見守ってあげる、くらいの接し方をするのが正解です。決してこのような相手にまともに接してストレスをためないようにしましょうね。
ストレスへの対処法の記事はこちら。今すぐにできる4つのストレス対処法について書いています。よろしければ御覧ください。