
あなたが転職や異動、転勤などで、新しい人間関係が怖いなら、あなたは過去に人間関係で辛い思いや苦しい思いをしているのではないでしょうか?本記事では、私自身も苦しみながら実践していることを解説しました。
ですので、この記事は成功者の視点ではなく、苦しんでいる者の視点としてよんでいただけるとよいかと思います。また、職場の人間関係にうんざり。ふりまわされているあなたに断捨離の方法をお伝え致します。
Contents
職場の人間関係はストレスとの戦いだ
まず、私は約15年間サラリーマン生活をしてきてずっと人間関係では悩んでいます。というよりも、人間関係での悩みがなければ、サラリーマン生活はさほど辛い思いをすることはありませんでした。
平穏な気持ちで仕事をすることが出来ていたのはサラリーマン生活の中のごく僅かな期間である数年間だけです。
あなたが中間管理職の場合、職場の人間関係は4種類に分けることができると思います。
【同部門】
- 上司との関係
- 部下との関係
- 同僚との関係
【他部門】
- 他部門の社員との関係
このうち、同部門の人間関係が最も濃厚ですね。特に内勤の場合、出社から帰宅するまでの実に8時間からそれ以上の時間をともに過ごしているわけです。好きでもない相手ですから、ストレスがたまるのはむしろ当たり前の事なのかもしれません。
私の人間関係での悩み
私は同部門内での人間関係、特に上司との人間関係は苦手意識が強いです。
私は必要以上に上司や役職者へ権威を感じる性格であり、遠慮がちに接してしまうことが多く、それが逆に「報告の遅れ」や「相談があまりない」という結果を招くことが過去に何度か有りました。
この心理的な気後れの根底には自分へのコンプレックスが有ります。自分が克服出来ないでいる、仕事上での欠点がわかっているのです。
自信のなさはパワハラにつながる?
私の欠点を大公開!
- 細部への執着やそこに対する過剰な労力を投下してしまう
- アウトプットの想像力が欠けていることで、成果物を出すまでに時間がかかる
- 結果として上司がイライラする
過去に、上記のサイクルになることはありましたね。
一時期は、 自分の能力にかなりの疑いを持っていました。しかし会社員であることを辞めてから、上司の気に入る仕事の仕方をするのはコストパフォーマンスが大変悪いと気づきました。つまり自分の欠点は、欠点にもなり得るし、長所にもなり得るということ。
ここを本当の意味で理解していないと無駄に悩むことになります。
日本の会社の数は420万社といわれています。420万人の経営者がいるということです。経営者の人柄によって、そこに集まってくる社員の質は大きく変わります。文化も変わります。
評価される事も大きく変わります。これは私の経験です。 私は3社しか経験していませんが、A社で評価されることは B 社では逆に評価されないということも当然あるわけです。
例えば・・
- 正確でスピーディーにミスなく行う仕事が評価される仕事、および職場
- 斬新なアイディアや、それをわかりやすく伝えることが評価される仕事及び職場
私にはパワハラを受けた過去がありますが、その当時は自分で自分を認めてあげることが一切できなかったメンタリティでした。
パワハラの原因が自信のなさにあるのではなく、自分の自信のなさがパワハラを許してしまうということです。そのことに関してはこちらに詳しく書きました。
自分の欠点を改善する為に、セラピーを受けてみた
私が人間関係でコケる原因は2点であると思っています。
- 仕事上の想像力不足(森より木に目がいきがち)
- コミュニケーションが不足することがある
上記の欠点があることから、目上の人間との人間関係に苦手意識があり、常にどんな評価をされるのか、怖いと思っています。
そして、この年齢になるまで悪戦苦闘しています。しかし、アラフォーを手前に、流石にこのままではまずい、と思い始め、悩みを克服すべく心理士の先生に相談してみました。
心理士への相談
私は以前、不眠で心療内科に相談をしたことがある、と書いたことが有ります。その医院さんで、臨床心理士を紹介され、現在も通っています。その中で、次のような会話がありました。
私「上司とうまくいきません。実は会社で◯◯のことがあり・・・以下省略」
心理士「Kirrinさんは上司に対して遠慮のようなものがあるのではないですか?」
私「はい、権威のようなものを感じています」
心理士 驚いたように 「それはなぜですか?」
私「自分にはできないハードルを越えてきた人であり、私にない能力があるからです」
心理士 「対上司との関係では敬意は必要だけど、Kirrinさんは卑下する傾向があるようです。その必要は全くありませんし、人と人はイーブンである、という意識を持つように心がけてみるようにしてみてはどうでしょう」
この先生、なかなか難しいことをおっしゃいます。私は自己評価があまり高くない為、イーブン、という意識をもつことがものすごく困難なのです。この会話の中で先生から「アサーション」を進められました。
アサーションとは
自分も大事にしながら、相手との関係性を良好に保つ方法だそうです。私は以下の本を紹介頂きました。https://www.amazon.co.jp/dp/4072850500
以下は書評からの抜粋です。
無条件で自己否定してしまう人
意見(思ったこと)を飲み込んでしまう人
人の考えに違和感を感じながらも否定できない人
本人が、その苦しみに無自覚なこともあります。
そんな人への助けになる、かもしれない本だと感じました。
なるほど。まさに自分に当てはまるかも。思えば私は自分が抱えるコンプレックスが大きく、自分を大事にできていないのかな、と思います。これまでの人生のなかでも、上司に対しては一歩も二歩も引いてきました。どう考えても失礼な発言をされたこともあります。公開叱責をされたことも沢山あります。
さらに、メールでCCに沢山の人を入れて怒られたこともあります。これにはイカリがピークに達しましたが、本人に抗議をするまでにはいたりませんでした。私は自分の感情を表現することが下手なので、おそらく、「こいつには言っても大丈夫だろう」と思われたものと思います。
確かに、アサーションという方法は私のような人間のためにあるのかもしれません。実際、読んでみました。アサーションを一言でいうと、「私もあなたもOK」ということ。両者にとってよい状態を目指しましょう。ということです。
いままでの私は「私はOKでないがあなたはOK」という状態。相手にはよいが、自分は一歩引いて飲み込んでいるものがある、ということです。
この状態は「自分」という人間にとって不誠実な態度を取っていることになります。そこをしっかり認識して、自分も相手も尊重しながら、上手にコミュニケーションをとることを「アサーティブ」なコミュニケーションとよぶそうです。
たとえば、上記のメールの例では黙ってイカリを押し殺したりするのではなく、爽やかに以下のような対処ができればアサーティブでしょう。
「部長、メールでおしかりを頂いた件、承知いたしました。自分の欠点についてよくわかりました。ありがとうございます。しかし、すこしCCでいろんな人にメールを入れるのは私としてはショックです、できればご配慮いただけると嬉しいです。」
などです。事実を受け入れ、相手を尊重し、自分もショックを受けていてやめてほしいことを明確に伝える。これでもやめず、同じことを繰り返す場合はパワハラ認定です笑
怖いという不安を解消する方法を4つ紹介
さて、だいぶ回り道をしました。あなたが転職先での人間関係に怖い、という不安を感じているときに、役に立つであろうことを上げてみます。私も苦しみながら実践していることです。
- 1 不安のたねと真剣に向き合い、原因を特定する
- 2 原因を潰すため、人に相談する
- 3 関連書籍を読む
- 4 ある程度努力したら、諦めも肝心。断捨離だ。
この順番がよいのではないか、と思います。順番にみていきます。
1 不安のたねと真剣に向き合う
人間、自分の姿を客観視することはものすごく難しいと思います。自分のことで悩んだときは本やセミナーも良いのですが、あなたと向き合い、客観的に意見をくれる人に相談するのが最も早いと思います。その前にまずは、怖いと思っている原因をしっかりと特定してみましょう。
よくわからないから怖いのです。よくわからい事をよく分かる事にすると怖い思いは解消します。しかし、これは辛い事でもあります。自分の痛みと向き合うことですから、勇気がいるのです。私はこんな感じで作ってみました。
よし!と思わなければ、なかなかやらないでしょう。もし、あなたが転職や転勤、異動などで、新しい人間関係に不安を抱いているならば、今がチャンスです。いつかはやらなければならないことです。
まずはあなたが辛いと感じた出来事や、ストレスに感じたことをできる限り洗い出して紙に書いてみましょう。辛い、という記憶はあなたが若いならば、ある程度鮮明に思い出せます。その時に自分の取った行動、態度、言葉を思い出してみましょう。
2 原因を潰すため、人に相談する
信頼のおける心理士のセラピーを受けるのはオススメです。なぜならば職場ではなかなか人間関係での悩みを打ち明けられるものではないからです。尤も、あなたが職場で相談のできる人間関係があるのならばこれに越したことはないと思います。メンターがいれば最高です。
職場でのメンターはある程度、職場の人間をよく知っている為、より客観的な意見が期待できるからです。しかし、転職や異動、転勤して間もない場合はなかなか困難です。
私はたまたま、不定期に通院している心療内科の先生に心理士への相談を紹介されたのですが、話を聞いてもらうだけでもなんだかスッキリするものです。あなたが抱える不安は吐き出してしまいましょう。そして、1で向き合った事実を吐き出してしまいましょう。
思いもよらぬアドバイスがあるかもしれません。ここで重要なのは、他人に意見を求める、という部分です。人間関係の問題は自分の中だけで、解決できないことも多いのです。勇気を出して他人を頼ろうではありませんか。
3 関連書籍を読み知識をつける
私はここまで来ました。他人の視点からのアドバイスは積極的に受け入れることです。関連書籍をよみ、知識をつけると自分が強くなることがわかります。
私はまだまだ解決したわけではありませんが、不安になると、必ず、自分の不安と正面から向き合い、行動することで不安を和らげる、ということを行っています。「行動している」ということで少し安心する効果も有りますが、行動は必ずなんらかの成果をうむからです。
不安に効果的なのは正しい知識であると思います。ですので関連書籍を読むことは大変効果的です。
4 ある程度努力したら、諦めも肝心。断捨離だ。
自分の努力は最大限にする。しかし、無理なこともある、とある程度はあきらめる気楽さも一方では持っておきたいです。私はいままで悩んで来ましたが、全て自分が悪いとは思っていません。人間関係がうまくいかないときは相手にも非があると思っています。
そのくらいでちょうどよくないでしょうか。相手あっての人間関係ですが、相手から見ると、同じことが言えるのです。あなた合っての人間関係です。お互いに尊重すべきです。
1番で作成したロジック・ツリーは上司の問題のほうが多く出てきますし笑。相手があなたを尊重できないのであれば、ある程度、諦めましょう笑。
職場の人間関係を断捨離する
私は上司との人間関係を断捨離しすぎて笑、というよりも人間関係を密にすることが苦手です。しかし、この性格が功を奏して不要な人間関係は積極的に断捨離することができています。
あなたが人間関係を煩わしく感じている場合、例えば以下のような会合や集まりに顔をだしていませんか。
- 楽しめないグループでの飲み会
- 楽しくもないのに何故かいってしまうママ友とのランチ
- つきあいで始めた職場のジョギングサークル
- よくわからない人なんだけどSNSで繋がっている友達
断捨離とは上記のような人間関係から距離をおくことです。2:6:2の法則というものをご存知でしょうか。パレートの法則と呼ばれるものです。
- 上位2割は自分が好意的に付き合えるグループ
- 6割は特に害も興味もないグループ
- 下位2割は嫌い、あるいは嫌われているグループ
と分けてみます。そうすると、面白いくらいあたっていませんか。私は2:6:2どころか、1:7:2です笑。自分にとって楽しくない飲み会グループからは直ぐにフェイドアウトしますし、親しい友人から誘われても気分が乗らないときは理由をつけて行きません。
しかし人間関係が壊れることはありませんし、満足しています。
人間関係を断捨離するなら「離」から
人間関係の断捨離、てなんだか過激な感じがしますが、パワーをかけずに行うにはまず入りやすい「離」から行うのがやりやすいと思います。なぜならば、離れるのには何もストレスもかかりませんし、断る決心や捨てる決断もいらないからです。
あなたがもし、職場での人間関係に悩み、ストレスを抱えているならばまずは離から。そのためには頭を整理してみませんか。こんな感じです。
なんのことはない、という感じですね。しかし、ここでは紙に書き出し、自分の気持ちを整理することに意味があるのです。あなたが人間関係で悩んでいて、断捨離をしたい、と思っているのならば、対象者を全員明確にすることです。
ポイントは「どちらでもよい」人間関係は離れること。断つ、ではなく、離れることがよいのではないでしょうか。離れることを意識すると、あとは自然に行動がついてきます。気分が乗らないランチを一緒に行くことからも一歩引いてみましょう。
こちらが離れると相手も引きます。そうすると少しづつあなたにとって心地よい距離感が生まれます。メールやLINEが来ると無視をするのでは無く、すこし時間をおいて次の日に返すなども良いですね。
あなたが望むなら活発に返信をし、会話をするのが良いでしょう。しかし、時間の浪費に感じるのならば、一旦寝かせるのは決して失礼ではありませんし、やんわりとした意思表示でもあります。少なくとも、連絡が来た瞬間に返事をする必要は全くありません。
上記のようにやんわりとフェイド・アウトすることで断捨離の離を成し遂げることができます。断・捨はパワーがいりますが、離からはいると、断・捨は自ずと不要になってきますよ。
このようにして、できた時間はあなたが本当に大事にしたい人間関係や家族、あるいは自分の為に使えます。時間は有限。健康の次に大事なくらい大事なもの。その時間を望まない人間関係に費やすのはもうやめましょう。
まとめ
- 新しい人間関係が怖いときは自分にできることを適切に行うことから始めよう。欠点と真剣にむきあおう。
- 自分の欠点が明らかになったら専門家に相談。心理士はオススメ。
- 不安を撲滅するには正しい知識が必要。関連書籍を読むのはとても良い
- ある程度やったら諦めることも肝心。
- 人間関係の断捨離は離から行うとやりやすい
転職や異動、転勤で新しい人間関係の中に飛び込むのは怖いです。誰でもだと思います。人間関係は職場の快適度を大きく左右する要因ですし、多くの社会人が悩んでいる要因でしょう。私も悩んでいます。しかし、不安は正しい知識を習得すると解消することができます。
よくわからないことが怖いのです。人間関係の場合、自分にも非があることもあり、自分を客観視することはとても難しい為、放置しがちです。こういう悩みは人に相談するのが一番です。勇気をだして行動です!
職場の人間関係、ストレスがたまるなら、断捨離です。しかし、相手はモノではなく、人です。断やともかく、捨はできませんね。この場合、離からはいるのが得策。自分にとって、幸せでない人間関係からは意識して離れましょう。まずは「離れよう」と思うこと。コレだけでで、あなたの行動はすこしづつ、離れる方向に傾きます。
人生短いのです。意味のない人間関係は浪費と同じ。それより、大切にしたい人や家族との時間を大事にしましょうね。