LIFE

コーチングを研修に取り入れてみた

会社で若手の研修にコーチングを取り入れてみました。今日はそのお話をします。今回の研修は、若手社員に対して入社10年目までのビジョンを描いてもらうというもの。

あなたは、キャリアの10年後を思い描いていますか?会社の研修で、若手にこの機会に10年後までを前向きに一緒に考えていこうっていう趣旨でやってます。

サイモン・シネックのゴールデン・サークル理論より

研修は難しいものではなくて、会社の目指す方向性、つまり理念とあなたの考えるミッションあるいはヴィジョンをなるべく一致させていこうよ!という講義を行った後に二人ペアになって質問をし合うというもの。

コーチングの練習で行う相互セッションのようなイメージです。コーチング行ったことがない人が2人でペアになっていきなり相互セッションが成り立つかというと成り立ちませんので、質問項目はあらかじめ私が用意をしておきました。ガイドとして使うイメージです。

  • まったく制約がなく考えてよいならば、5年後、会社でどのような状態になっていたいですか?できるだけ具体的に教えて下さい。
  • 80歳になったと仮定して、あなたは何を成し遂げましたか?
  • 現在のあなたの状態を教えて下さい
  • 理想の状態になるためには何をするとよいでしょうか?
  • それはいつまでにする必要がありますか?
  • それを実現するために、誰かに相談することはできますか?
  • 誰のサポートがあれば嬉しいですか?
  • 他にサポートをお願いできる方はいますか?
  • ここまでで、なにか気づいたことはありますか?
  • アクションにつながる気づきがあれば、「いつやるか」を決めてしまいましょう。

ルールは以下。

  • ルール1:話し手は何を話してもよい
  • ルール2:聞き手は自分の意見を言わない
  • ルール3:聞き手は話し手の話す事を絶対に否定しない
  • ルール4:聞き手は「うんうん」「へー」「それで」など、あいずちを使う
  • ルール5:ネガティブな意見にも「他にはありますか?」と聞いてみる。
  • ルール6:抽象的な言葉は「それはどのような状態ですか?」と聞く
  • 例)幸せになりたいんです ⇒ 〇〇さんの言う「幸せ」とはどのような状態ですか?

質問項目は良い流れになってるかどうかは分かりません。しかし、2人ペアになって十分ずつ質問をしあってみると十分では足りないペアも出てきて、たくさん喋るグループもありました。

質問をし合うコーナーを設けたのはとても良かったものと思っています。おそらく普段の会話の中で上司とキャリアについて話し合いは機会はないのだろうと思います。

当然ながら悩みもあるでしょうし聞いてくれる人がいることによって悩みが明確に言葉になったという部分もあるのかもしれません。

研修が、というよりも質問をしあう場を設けたことが将来の自分を見つけるきっかけになったのは聞く力のたまものといってよいと思います。

ではまた。

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