会社員のあなたは、人事異動の時期が来るとドキドキしますね。辞令の時期や内示が出るのはいつごろなのでしょうか?
また、人事異動は命令ですが、拒否できるものなのでしょうか。拒否する場合はよほど正当が理由がいるような気がしますね。解雇になることもあるかも!?私は実際に解雇され、受け入れた経験があります。今回の記事では上記について経験を踏まえた記事にしました。一緒に見ていきましょう。
Contents
内示は1ヶ月くらい前にでることが多い
通常、人事異動は事前に内示があリます。
取引先へのご挨拶や引き継ぎなどを含めると、できるだろう、という期間が1ヶ月程度ということでしょうか。
内示は早ければ早いほどよいわけですが、上司の腹一つ、という現実が有ります。
上司が「そろそろいいだろう」と決めた時期に言い渡される事になります。通常は異動前の1ヶ月くらい前でしょうか。
異動のニュースは秘密にしたい、という会社が多いので本人への内示もギリギリにするという考え方が主流なのでは、と推察します。とくに法律はありませんし。
上司が引き継ぎに時間がかかると判断した場合は2ヶ月前程度前に言い渡されるということもあります。私の経験では、3ヶ月前に内示を頂いたことが1度だけありますが、これは、まれなケースではないかと思います。
ちなみに、私の経験した人事異動の結果はこんな感じ。
- 2020年2月末に内示(大阪)
- 2020年4月~東京に異動
しかし、断って解雇となりました😅
この記事の下の方に記載していますので、よろしければご覧ください。いつ、というのは答えがありませんが、あなたが抱えている仕事の量によります。引き継ぎに数ヶ月かかる、と判断された場合はすこし長めに期間をもうけてくれるでしょうし、転勤を伴う異動の場合も同様です。
人事異動はプチ転職に近いくらい、インパクトの強い出来事です。私も異動を何度も経験しており、その度に大変な思いをしました。
しかし、人事異動というのは、成長にもつながります。前向きに捉えたい部分もあります。しかし、内示は早めに出してほしいですよね。
可能であれば、異動の半年前くらいから分かっていたらありがたいです。そんな優しい人事異動はまれですが・・通常は会社の都合優先でギリギリに知らされることが多いと思います。
人事異動の辞令はいつ出る?
辞令とは、人事異動や転勤、昇進などの命令を出す事です。つまり、人事部門が社内に発表することです。
人事部門にとっては、通年で行っている大きなイベントの一つです。辞令を出す時期は一般的に4月、10月頃に行います。これは会社の決算時期から逆算して決めていることがおおいです。
これは会社によってまちまちで、2月3月と7月9月など、いろいろです。年に何回も人事異動が行われる会社も多いです。退職などによる、欠員補充的な意味の人事異動などもあり、5月や7月に出さる辞令もあります。
人事異動の拒否は解雇も?
ちなみに私は人事異動を拒否して実際に解雇されましたので、podcastにまとめました。
この記事も下の方に詳しく書いてみましたので参考にしてくださいね。
人事異動に関する項目は会社の就業規則に定めてあります。以下は厚生労働省の発表しているモデル就業規則です。多くの会社がこのモデルを元に就業規則を定めています。
引用:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/model/index.html
(人事異動)第8条
会社は、業務上必要がある場合に、労働者に対して就業する場所及び従事する業務の変更を命ずることがある。
2 会社は、業務上必要がある場合に、労働者を在籍のまま関係会社へ出向させることがある。
3 前2項の場合、労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない。
この就業規則によると、労働者は正当な理由なく、人事異動を拒否することはできない、と書かれています。解雇されるのか?という問題については、されることがある、という言い方になります。
歯切れが悪いですね。どういうことでしょうか。実は就業規則には、懲戒解雇に関する項目が定められています。再び、モデル就業規則からの抜粋です。
労働者が次のいずれかに該当するときは、懲戒解雇とする。
ただし、平素の服務態度その他情状によっては、第49条に定める普通解雇、前条に定める減給又は出勤停止とすることがある。
① 重要な経歴を詐称して雇用されたとき。
② 正当な理由なく無断欠勤が○日以上に及び、出勤の督促に応じなかったとき。
③ 正当な理由なく無断でしばしば遅刻、早退又は欠勤を繰り返し、○回にわたって注意を受けても改めなかったとき。
④ 正当な理由なく、しばしば業務上の指示・命令に従わなかったとき。
⑤ 故意又は重大な過失により会社に重大な損害を与えたとき。
⑥ 会社内において刑法その他刑罰法規の各規定に違反する行為を行い、その犯罪事実が明らかとなったとき(当該行為が軽微な違反である場合を除く。)。
⑦ 素行不良で著しく社内の秩序又は風紀を乱したとき。
⑧ 数回にわたり懲戒を受けたにもかかわらず、なお、勤務態度等に関し、改善の見込みがないとき。
⑨ 職責を利用して交際を強要し、又は性的な関係を強要したとき。
⑩ 第13条に違反し、その情状が悪質と認められるとき。
⑪ 許可なく職務以外の目的で会社の施設、物品等を使用したとき。
⑫ 職務上の地位を利用して私利を図り、又は取引先等より不当な金品を受け、若しくは求め若しくは供応を受けたとき。
⑬ 私生活上の非違行為や会社に対する正当な理由のない誹謗中傷等であって、会社の名誉信用を損ない、業務に重大な悪影響を及ぼす行為をしたとき。
⑭ 正当な理由なく会社の業務上重要な秘密を外部に漏洩して会社に損害を与え、又は業務の正常な運営を阻害したとき。
⑮ その他前各号に準ずる不適切な行為があったとき。
④をみてください。しばしば業務上の指示命令に従わなかった時、とあります。しばしば、という表現が入っているので、人事異動の辞令に従わない、という一つの理由のみで、解雇に至ることはまれでしょう。
しかし、「しばしば」という表現に該当した場合は懲戒解雇の可能性が残っています。つまり、解雇の可能性は高くないが、あるということです。上の条文をもう一度見てみましょう。
前2項の場合、労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない。
人事異動を拒む正当な理由人事異動は正当な理由があれば拒むことができる、と解釈できました。さて、その正当な理由とはどのようなものがあるのでしょうか。
人事異動を拒否できる正当な理由3選
1)勤務地域を限定する労働契約の場合
勤務地や職種を限定して雇用契約を交わす場合が有ります。これに反している場合は正当な理由として人事異動事例を拒否することが可能です。
2)異動自体に合理性がない場合
業務上の合理的な理由が見当たらないのに、別の部署に異動される、明らかに自主退職に追い込むために、遠方に異動するなどの嫌がらせ人事などは合理性がない、と認められる可能性もあります。
しかしながら、これらを立証するのはかなり困難と思います。証拠を集めないと立証できないことのほうが多いと思います。
3)家族の病気や介護などの場合
異動対象の本人しか、家族の面倒をみる人がいない、などの家庭の事情があるのであれば人事異動の辞令は無効とされ、人事異動辞令を正当な理由で拒むことができるでしょう。
拒否するなら内示のタイミング
このように、人事異動は大変難しいものです。従業員の家庭の事情を把握しておく必要が有ります。人事異動を拒むのは、内示があった時がチャンスです。あなたが人事異動になる場合、必ず上司は事前に通知してくれるでしょう。
内示は異動対象の社員の心の準備と、転勤を伴う場合は期間的な準備、仕事の引き継ぎの準備期間を設けるための大事な意味合いがあります。正当な理由で拒否するならば、理由を明確にしてはっきり断りましょう。
さて、ここから私のホットな体験談を書いていきたいと思います。現在、会社との対話を進行中です。
私の体験
2020年の 2月末、4月からの転居を伴う人事異動を命じられました。Podcastにもまとめたので是非聞いてみてください。
https://anchor.fm/shunsuke-takama/episodes/ep-efd77m
ブログの執筆者である私としては受け止めないといけないところではありますが、 自分の事となると、冷静に受け止めるには数時間かかりました。
私は四人家族で大阪在住です。奥様は管理職として働いているので、 私が転居となると、子育てと仕事を両立できなくなります。
どうしようか、かなり困りましたが 奥様と相談し、異動命令は内示の次の日にお断りしました。
その時の詳細を少し書いてみたいと思います。断りを申し上げたのは私の会社のナンバー2の専務理事。
「家族と相談した結果、今のタイミングでは家庭への影響が大きすぎ、ご期待に添えることができそうにありません、申し訳ございません」
という内容を申し上げました。 さすがに緊張しましたが、 実は一年以上前から会社をでてやっていく準備をしていたので、このタイミングで来たかという印象でした。
専務理事の反応
「え、断るの?」 そういう反応でした。(もちろんそのような言い方はしていません)
私の 会社では人事異動を断った人は過去に退職をしています。 退職を迫られるわけではなく自ら止めている方が殆どだったようです 。
受けるかやめるか2つに一つの選択肢しかなかったようです。当社の就業規則にも、人事異動について厚生労働省のモデル就業規則に書いてある自分と同じことが書いてあります。
「労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない」
正当な理由というところが会社と労働者の対話の接点となる部分です。
「家庭の事情」
は正当な理由になるはずなのですが、どの程度の「事情」なのかということですね。場合によっては裁判にまで至ることもあるでしょう。私は 争う気持ちは特にありませんので、 会社の意向に沿いながら主張すべき 家庭の事情をお伝えしたつもりです。
10分程度の会話でしたが、専務理事は以下のように言ってくれました。
「社員と会社にとってよい方向になるように異動を決めているわけだから、辞められると困るしね。しかし、総合職は異動前提なので、異動を断るというのは前例がない。僕の一存ではきめられません。すこし考えます」
4月になってからもう一度対話の場がありました。その際は以下のことをつたえられました。
「やはり、異動は受けてほしい、6月末までは待てる。それ以上は待てません」
とのことでした。
「ありがとうございます、家庭内の調整を進めます」
しかし、私の心は決まっているので、6月頃にもう一度「調整したけど、困難でした。罰があるなら受け入れます」
というスタンスで少し猶予期間をもらえた気持ちになっていました。
5月になってから人事異動が発表された
なんと。人事異動を社内の掲示版に発表されてしまいました。事前に何も打診はなく。
こんなやり口があるのか、驚愕しました。しかし、次の日にはお断りを入れました。申し訳ございませんが・・ということです。5月25日に車内に発表。
会社への不信感は募るばかりですが、会社も人が運営しているのです。私の満足のいく環境ではなかった、ということです。
争うことも視野に入れましたが、もういいや、という気持ちもあり数ヶ月間(?)サラリーマンを続けられる期間に、自分のビジネスを立ち上げるために色々と試すことにしました。
異動を断った経緯や考えたことなどをPodcastにまとめたのでぜひチェックしてみてください~
6月になってから解雇された
2020年6月になってから2回、取締役と相談の時間がありました。
1回め
取締役にお断りをします、と正式に伝えました。雰囲気は和やかでしたが、話し合っている内容は和やかではありませんね笑
その場では、人事異動を断ることを前提で、以下の内容を確認。
- 解雇になるのか
- 追い出し部屋になるのか
- 降格か減給か
という3託で、①と②はないだろうな、というやり取りをしました。
取締役会でもう一回議論するということでした。
2回め
1周間後の6月12日、再度専務取締役とお話。
「結論として、解雇することになりました。6月末で」
なんと。随分アッサリとした切口上だったので、かなり戸惑いました。
そこから20分くらい少し話ましたが、話してもラチがあかないな、と思い、その場は切り上げました。
そこから数日、色々と情報収集をしました。
そもそも違法解雇ではないかとも考えましたが、どのみち、会社を辞めることは 覚悟しておりました。
会社都合退職になるということは、失業給付金の期間が長くなるので、ある意味ありがたいことでもあります。
個人事業主としてになっていくことも、昨年決めていた。準備を十分ではないが、 決めたことが今決まっただけです。
受け入れるのに、 多くの時間がかかりませんでした。
まとめ
人事異動の辞令の時期は春と秋に定期に行われることが多いことがわかりました。いつごろ内示がでるかというと、逆算して異動の1ヶ月前くらいでしょう。
あなたが転勤を伴う異動をする可能性がある会社に在籍している場合、2ヶ月くらい前に言い渡されることもあるでしょう。また、正当な理由があれば人事異動を拒否できます。
しかし、嫌である、などの理由だけで断ると、会社の就業規則にのっとり、懲戒処分に処されることも。私の場合は解雇されてしまいました。
しかし、なんの不思議に後悔は一切ありません。むしろ運命が私の背中を押してくれているように感じています。
現実的には会社は解雇は行いたくないことです。助成金が受けにくくなったり、会社のデメリットも大きいのですが、私の会社では行われました。
私は異動を断り、解雇になりましたが、一方で、異動は自分の能力を伸ばすチャンスであることも多いです。得るものもあります。自分にとってメリットとデメリットを洗い出すとロジカルに判断できます。冷静にとらえてみましょうね!