あなたが、会社に行くと怒られ、会社に行きたいくないと感じているのなら、本当に悲しいことです。私も30代(しかも後半)で会社で上司からのイジメに会い、退職したことが有ります。
あなたが40代なら先は長く、果たして転職ができるのか不安で一杯のことと推察致します。ここでは私の経験を踏まえ、うつ病になる前に知っておくべきことを解説致します。
Contents
会社に行きたくないときは
怒られるのがいやで、会社に行きたくない。めっちゃわかります。わかりますよ。
40代のあなたが怒られる相手は上司だったり、経営者様だったりするのでしょうか。
怒られ方によっては、パワハラの可能性だってありますよね。特にコロナ関連で 業績が落ちている会社様は、 社内の雰囲気も悪くなりがちでしょう。
ちなみに、あなたが、「怒られる」ことでパフォーマンスが上がると信じてる上司は、マネジメント能力は相当に低いと考えざるを得ないですね。短期的にパフォーマンスを上げるのであれば、軍隊式で厳しく社員を管理するのが良いですよね。
40代まで会社員を続けてこられたあなたなので、すでに相当な努力をされたのだと思います。
しかし、現在はさきが見通しにくくスピードもものすごく早い時代です。このような時代では、 これが正しいんだという方法論や、従来の成功法則はすぐに陳腐化します。そこに気づく上司であれば、在籍してない可能性だってありますよね。
結論から言うと、行きたくないくらい嫌な会社なら環境があってないと言えると思います。あなたが努力しても環境は変わりません。会社に行きたくないなら、 辞めてしまいましょうというのが、ここでの結論です。
と言っても唐突ですね。ちょっと会社を辞められるなら、苦労はしませんよね。会社を辞めることが、どのくらい怖いことか、 人生にとってどのくらいインパクトがあるかよくわかりますよ。
ちなみに私はこのコロナの最中に、会社をクビになり、 プロコーチとしてデビューしました。その話はまた別の記事で。
あなたが会社に行きたくない理由は?
あなたが怒られることにストレスを感じているのならば、もしかしたらそれは上司からの不当な嫌がらせやパワハラに該当するかもしれません。上司は部下をマネジメントして、成果を出させることが仕事です。
当然、怒られることもあるでしょう。しかし、怒られるのはどのようなときに怒られるのか、一度振り返って見ませんか?
例えば・・・
- お客さんへの態度が失礼だった
- 会社の評判を落とすような振る舞いをした
- 人を傷つけるような発言をした
などなど、上司が責任を取れない場合や、人を傷つける発言などは怒られると思います。しかし、例えば以下のようなことで怒られるならば、上司のマネジメントに非があるかもしれません。
- 資料の体裁が悪い
- 部下マネジメントが思わしくない
- 上司の求めている資料と違う
- 仕事の進捗が思わしくない
- 取引額が減っている
貴方が会社に行きたくない気持ちになるのは当然です。資料が多少わかりにくくても目的を達成するのならば、ゴールまでの道のりには口を出さないくらいが優れた上司でしょう。
私の経験
怒鳴るタイプの上司
私の以前の上司は怒鳴るタイプの上司で、フロア中に怒鳴り声が響き渡るくらいでした。行きたくない、辞めたいの毎日。
その上司の元では、仕事でミスや抜けがないように仕事をすることを覚えました。しかし、上を見て仕事をするのは嫌でした。
この上司は怒鳴った後に必ずフォローする上司でした。ですので、精神的に追い詰められることはなかったのがマシだったかな^^;
ネチネチ型の上司
怒鳴りませんが、別室に呼び出し、ネチネチと叱責するタイプの上司もいました。
- 「なんでこの資料をだしてきたの?」
- 「○○のことだけど、なんで○○をしてないの?」
このような調子で、トヨタ式の「なぜ」を使って問い詰める形での指導がその上司のスタイルでした笑
毎日のようにそれが続くと、精神的に追い詰められました。転職して2週間後には早くも、行きたくない精神状態。転職1ヶ月弱でストレスがピークに達し、精神安定剤の量を2倍に増やしました。
その時の私の体の状態は以下のようでした。
- 出勤前から動悸が止まらず、会社が近づくとさらに激しくなる
- 夜眠れない日が続く
- 朝がだるい
- 朝ごはんを食べられない
- 常に憂鬱である
- 頭が働きづらい
- 心ここにあらず、という状態で常に何かに不安な心理状態
- 体が重くてたまらない
このような状態が5ヶ月近くつづきました。そんなある日、私は地下鉄の電車に乗ろうと、電車を待っていました。電車がホームに滑り込み、スーッとドアが空きました。すると、私の足が電車とは反対方向に歩いたのです。私はそのまま自宅に戻りました。
軽いうつ状態だったと思います。厚生労働省の「うつ症状」を以下にあげてみると・・
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
- 食欲がない
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 性欲がない
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 胃の不快感
- 便秘がち
- めまい
- 口が渇く
引用元:http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html
当時の私は11項目が該当していました。あなたはいかがですか?ちなみに、うつ症状はうつ病ではないけども、この状態が長く続くと危険とされている症状のことです。
私は上記の出来事をきっかけに会社を休みました。数日間、私は何もせず、休息を取りました。わけもなく肩こりがするなどの症状は解消されました。
何日か経過し、このまま会社を続けるのか、辞めてしまうのか、じっくり考えました。その結果、この会社では長く続けることが出来ない、長く働くことが出来ても、幸せにはなれないと思い、退職を決意しました。
入職から半年経っておらず、会社を辞めるのは怖かったですが、その一方で不思議と後悔は無く、すっきりした気持ちもありました。
以上が私の転職から退職に至るまでの経緯です。もし、あなたが仕事でうつ病になりかけているのならば、その会社に居続けて幸せな未来が見えてくるか、あるいはいっその事、思い切って環境を変えてみるということも視野に入れるのはよいことかとおもいます。
仕事を辞めるのは勇気がいることですが、今の職場で神経をすり減らし、うつ病になるような環境で働いているのならば、もっとよい働き方は沢山あるでしょう。
2020年7月現在、私はプロコーチとして独立しました。異動を断った事により、会社都合退職(いわゆるクビというやつです)となりました。これも法律的にどうなん?とも取れますが、会社が背中を押してくれたとも捉えています。
フリーランスは楽ではありませんが、独立に至るまでの試行錯誤は精神的に成長させてくれました。人生が変わったとも言えるでしょう。
40代はうつ病が発生しやすい年代
さて、30代・40代の働きざかりの方にうつ病が大変多いです。厚生労働省の患者調査によると、65歳以上の年齢層についで、35歳から44歳までの年齢層が2番めに多い、という結果が出ています。
引用元:http://www.zeneiren.or.jp/cgi-bin/pdfdata/20110316201549.pdf
65歳以上のうつ病が多いのもすこし意外ですが、40代が多いのは意外ではありません。
40代は仕事のストレスも高い立場にあることが多く、無理をしがちな年齢層なのでしょう。
うつ病になる前に自分の癖を知っておく
誰しもストレスを感じるものですが、ストレスは感じやすい性格と感じにくい性格の人があります。うつ病を発症しやすい人はストレスをためやすい傾向にあります。
ストレスは溜め込むと、脳の異常を来たし、うつ病を発症しかねません。では見ていきましょう。
自分をマイナスに評価する傾向の人
- 上司に叱責されると「私は嫌われているに違いない」と考える
- 相手の言い分がおかしいと感じたとしても、自分の感情を飲み込む
過去の体験から、私は人に嫌わている、人に好かれない、という考え方が染みついてるのかもしれません。これは思考の習慣です。こういうネガティブな考え方は意識して変えることをする必要があります。
完璧主義の人
- 細部にこだわり、完璧な資料づくりに時間を使う
- 誤字や脱字を何度も見直す
こういう人は、自分の失敗を許せない傾向にあります。これも思考の癖です。仕事も、一発入魂ではありませんが、取り組んでいることに異常な時間を使っていませんか。
しかし、それは得てして必要以上に時間をかけている可能性も有ります。これはこだわり、というよりも執着心かもしれません。
執着心が向く所が自分のメンタルであると、物事のネガティブな側面にばかりフォーカスすることになりがちにもなります。
周囲に気をえる人も、ストレスを感じやすいです。細かな点にも目を配ることができますが、同時に他人の嫌な部分を見てしまいやすい、という点も有ります。
その為、他人の行動を許せないこともあり、ストレスを感じやすい傾向にあります。人に対してある程度の無関心を意識する必要があるでしょう。
気持ちの切り替えができない人
嫌だったことや不満に思ったことを引きずる人です。これも思考の癖でしょう。ネガティブなことに意識を集中することが癖になってしまっているのです。この場合、意識して楽しみをつくる、など、気持ちの持ちように工夫をしましょう。
これだけで随分、違います。お笑いはオススメ。笑うだけで随分、気分が変わるものです。
心配性の人
何に対しても最悪のケースを想定する人です。しかし、断言できるのは、自分でコントロールできないことを心配しても仕方がないのです。
極端な話、明日、地震やカミナリが来て死んでしまうかもしれませんし、そうでないかもしれません。むしろ、そうでないことのほうがおおいでしょう。
これらは自分ではどうしようもありません。どうしようもないことを気にしても仕方がないのです。
他人のせいにする人
自責性と他責性という言葉があります。他人のせいにするのは他責性。他人はコントロールできません。あなたがコントロールできるのは、自分だけです。何か、不快なことが起こったとしても、人のせいにしてストレスを貯めるのは悲しいこと。自分でコントロールできる部分に力を集中するほうが気持ちが楽になりますよ。
40代の貴方は仕事でストレスをため勝ちなポジションかもしれません。仕事のストレスは意識してコントロールする必要が有ります。これは技術ですので、意識して、ストレスへの心の持ちようを取り組みをしてみましょう。
うつ病になる前に知っておくこと
ストレスは仕事上、悪いことなのか、というとそうでもありません。ストレスは、以下のような曲線を描きます。低くても高くても生産性は下がります。

ストレスレベルが高い状態が続くと、脳が侵されます。具体的には「海馬」という場所です。ここは扁桃体という部位と協力して記憶を司る部位なのですが、ストレスが蓄積されると海馬が萎縮してくることが分かっています。
こちらの記事にもかきましたのでよろしければどうぞ。うつ病というのは「こころの風邪」ではなく「脳の萎縮」である、と言っても良いでしょう。このような状態になると、論理的思考は困難です。
「最悪の状態になる前になぜ会社をやめなかったのか」という判断能力は著しく低下しているのです。そうなる前に、うつ病症状を感じた段階で以下のことを検討しましょう。
- 心療内科を受診する
- カウンセラーを頼る
- 転職を検討する
上記はすべて私が実行したことです。貴方がストレスを感じていながら、フリーズしているのならば、心療内科を受診する勇気を出してみましょう。
私の心療内科受診体験はこちらに書きました。よろしければあわせて御覧ください。
さて、仕事上でうつ病になりやすい状況、というのは、転職で変えることができる可能性が有ります。もし、不当なパワハラやどうにもならない人間関係を感じているのならば、転職を視野に入れてみてはいかがでしょう。
転職して人生が変わった
会社を変え、環境を変えてみて感じたのは、自分を取り巻く環境が変わると劇的に気持ちが楽になることがあるということ。
私は3社目で初めて仕事での人間関係に緊張を感じなくなりました。それまでの約15年間は常に誰かに貶められるのではないか、という不安を感じながら仕事をしてきました。
2社目でパワハラを受けた経緯はこちらの記事に書きましたが、パワハラ上司は常に私を管理しており、何か発現すると必ず嫌味や文句をいわれました。
当然評価は最低ランクでした。人間、「信頼されていない」という状態が続くと、本来自分が持っている良い部分に目が向かなくなるものなんですね。これはとても怖い暗示です。
自信を失うと人間まで小さくなります。努力すると本来できるハズのことがとてつもなくハードルがたかく感じられるようになります。このような状態になると仕事で能力を発揮することはできづらいでしょう。
上司のマネジメントに問題あり、とも思いますが、必ずしもその上司だけではなく、日本全体的に、「できない」ことを矯正する管理が主流のような気がします。
平均以下のことを矯正するマネジメント手法では「できない」を「やっとできる」程度に伸ばすことはできるかもしれませんが、「人よりできる」になることはありません。
実際、私は以下のようなことがものすごく苦手です。
- 毎日タイムカードをきちっと打刻する
- 提出物をミスなく提出する(支払い請求書など、よく日付を間違えます
- 社内の案内物や掲示物を誤字脱字無く仕上げる
- 前任者から引き継いだ仕事をミス無く続ける
上記のような仕事が得意な方もいます。私の以前の職場はそのような仕事が多く、ミス無く正確に仕事をこなすことが求められる職場でした。企業が成長フェーズではなく、安定フェーズにあったのですね。ですので、正確性の高い社員が評価される傾向がありました。
その半面、新しいことにトライする人間は生まれづらい環境にありました。私は毎日チクチクと嫌味を言われ、すっかり自信喪失し、うつ病寸前の状態でした。
しかし、会社が変われば、文化が全く変わるものであることを実感致しました。業界もガラッと替えた結果、正確性や緻密さを追求する職場ばかりでもないことが分かりました。
会社がどのようなフェーズにあるのか、で求められる人材像は大きく変わります。私の転職先は新しいことにチャレンジすることをヨシとする社風です。
会社はとても長い歴史のある老舗企業ですが、安定がある反面「チャレンジ」する人材は少なく、会社全体にのんびりした雰囲気が漂っています。
そのため、新しいことを「やってみませんか」という動きはそれだけで、称賛と小さな驚きとを持って迎えられます。
上司やそのまた上の上司とのコミュニケーションはとてもリラックスし、前向きなものばかりですし、長年服用していた精神安定剤もやめることができました。
職場環境が変わると活躍人材は変わります。A会社で活躍出来なくてもB会社では活躍できることはおおいにあります。
ただ、転職は賭けでもあります。可能な限り入社前に入社する会社の理念や経営戦略、部門の状況、どのような志向性を持った人がいるのか、最後に直属の上司の志向性をしっかりと把握して置くことが絶対的に必要です。
ちなみに、2020年の6月末をもって私はこの会社を退職しました。3年もあればたくさんのことがあります。こちらの記事もぜひどうぞ。

40代でも転職できる
総務省統計局が発表している数字を見てみると、年齢階級別転職者数及び転職者比率がわかります。この中の2019年の転職者数を年齢別にみてみると、以下のようになっています。

かつて35歳転職限界説、といわれた年齢以上の年齢層でも転職を成就させています。
私も30代後半で転職を成功させましたし、年収も上がりました。ただし、転職はリスクも伴うものであることでもあります。私は会社を辞めてから半年近く失業状態でした。しかし、40代のあなたには仕事上で長い経験があります。
なにより、会社が変わっても持ち運びできるポータブルスキルを磨いておくことが肝心です。ポータブルスキルについてはこちらの記事に詳しくかきました。
40代のあなたは、意識してなくても、自然と積み上げてきているものもあります。もし、自信がない場合は転職エージェントに相談してみましょう。
40代はまだまだ転職可能な年齢層です。シビアではありますが、即戦力であることや、ある程度の管理能力、課題解決能力など、ポータブルスキルがあれば、40代の転職は成功します。
正直、楽ではありませんが、貴方が毎日うつ症状になやまされてて、辞めたいのなら、アクションをしてみましょう。道がひらけてくるはずです。
まとめ
あなたが会社に行くと怒られる、辞めたいのならそれはとても悲しいことです。入社した時は希望にあふれてやる気に満ちていたはずですが、会社では理不尽なことも沢山あります。
あなたが40代の場合は不安もおおきく、辞めたいこともあることでしょう。会社のポジションもストレスが高い立ち位置にいることと思います。
辛いと感じたら、我慢をすること無く、対策しましょう。転職も可能です。逃げることも一つの手です。検討してみましょう。
あわせてこちらの記事も紹介いたします。こちらは実際にうつ病経験のあるライターさんによる記事です。よろしければどうぞ。
うつ病から自力で学生生活を取り戻すがんばらない治し方この4つ!