感情

感情が不安定なときに疑う病気!実は知らなかった、感情の種類一覧!

あなたは特に何かあったわけでもないのに悲しい気持ちになったり、逆に何日も眠らなくても何でもできるような気分になったりなど、感情が不安定になるときはありませんか?もちろん、仕事でのミスや失恋などが原因で一時的に感情が不安定になるときは誰にでもあります。

しかし、感情が不安定な状態が何日も続く場合には注意が必要です。心の病気にかかっている可能性もあるのです。今回は、感情が不安定な時に疑う病気についてご紹介します。

また、言葉で言い表せることのできない感情を感じることは意外と多いものですよね。人間の感情は複雑なので、常にたくさんの感情が入り混じっています。

今回は感情の種類をリサーチしてそれぞれ一覧にしてみました。一緒に見ていきましょう。

ライター:しょこここ

疑う病気①:うつ病

「うつ病」について聞いたことのない人はいないのではないでしょうか?うつ病は、沈んだ気持ちや焦りの気持ちが長期間続いたり、それにともない不眠や食欲不振の症状が出る場合に疑うべき病気です。うつ病にも様々な種類があるので、一例をご紹介します。

  • 躁うつ病…何日寝なくても平気なほどのハイテンションと沈んだ気持ちを繰りかえすタイプのうつ病。
  • 冬季うつ病(季節性うつ病)…冬は日照時間が少なくなるためセロトニンが合成されず気持ちが落ち込む。暖かくなるにつれて気持ちの落ち込みが少なくなる場合もある。
  • 産後うつ病…出産後、ホルモンバランスや環境の変化により気持ちの落ち込みが続く。
  • 逃避型うつ病…基本的にうつ病と近い症状ではあるものの、自分の好きなことに関しては明るくなる。

上記に思い当たる方、最近感情が不安定だと感じる方はぜひ下記のサイトでうつ病のセルフチェックをしてみてください。18の質問にチェックを入れるだけなので簡単です。

シオノギ製薬とイーライリリーがうつ病について啓発を行うウェブサイト「うつ病 こころとからだ」サイト

http://utsu.ne.jp/self_check/

セルフチェックで要注意だった場合には無理をしないで休養をとることがもっとも大切です。

もし、感情が不安定になる原因が分かっている場合はなるべく早くそこから距離をとってください。

とはいえ仕事や学校が原因の場合は、簡単には距離をとれないという方も多いかもしれません。

うつ病には真面目な方がなりやすいとも言われているので、逃げたように思ってしまうかもしれません。

ただ、自分自身より大切なものはありません。(うつ病のときは自分を大切に思えないかもしれませんが…。)

そしてできそうであれば心療内科に行き、話を聞いてもらうと本当に気持ちが楽になるはずです。

心療内科というと最初は行きにくく感じるかもしれませんが、内科などの雰囲気とあまり変わりません。お医者さんとの相性はあるので、合わない場合は我慢せず他の病院を探してみてください。

疑う病気②:自立神経失調症

自律神経失調症はうつ病とともに紹介されることも多い病気です。病気ではなく、症状のことを指す場合もあります。

自律神経とは人間の意志とは無関係に作用する神経で、交感神経と副交感神経に分けられます。ストレスや不規則な生活によって、交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れなくなってしまうのが自律神経失調症です。

不安定な感情、ストレスによって引き起こされる病気という点はうつ病と似ています。しかしうつ病は脳の神経伝達物質の分泌異常が原因となるので自律神経失調症とは少し異なります。

分かりやすい違いとしてはめまいや食欲不振、頭痛や腹痛など、「体に症状が出ることが多い」点です。

とはいえこの2つの病気はとても似ていて自律神経失調症からうつ病を引き起こしてしまうこともあるので、早めにお医者さんに診てもらいましょう。下記はセルフチェックにおすすめのサイトです。

日本自律神経研究会認定ホームページ「自律神経失調症うつ病ナビ」サイト

http://www.jiritunavi.com/check/jiritsu-test.html

疑う病気③:不安神経症

不安神経症は不安定な感情など心理的要因によって心と体に影響を及ぼす病気です。こちらも一例をご紹介すると、様々な種類があります。

  • 強迫性障害…本人も無意味と分かっているのに、不快なイメージが繰り返しあらわれて何度も同じことを繰り返してしまう。玄関の鍵を何度も確認する、何度も手洗いをするなど。
  • 社会不安障害…対人恐怖や外出恐怖など、状況に対して不安を抱く。
  • パニック障害…強い不安と恐怖にさいなまれ、呼吸困難など身体に影響を及ぼす。
  • 抑うつ神経症…うつ病と似ていて、気分の落ち込みが続く。うつ病に比べて妄想は少ないものの、心理的な葛藤が起きやすいのが特徴。

病気以外にも:ホルモンバランスの乱れ

病気ではありませんが、女性の場合は感情が不安定になる原因としてホルモンバランスの乱れが挙げられます。女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つからなります。

この女性ホルモンが乱れると感情が不安定になり、ケアをしないと病気につながることもあります。とはいえどうしても生理前は感情が不安定になりがちなので、様子を見ながらうまくつき合っていけたらいいですね。

さて、感情を不安定にする病気をみてきました。次は種類の一覧について解説していきます。

感情の種類一覧

言葉で言い表せることのできない感情を感じることは意外と多いものですよね。私は今の時期だと、桜を見ているときに特に強く感じます。(この記事は4月に書いています)

桜はきれいなので基本的には「うれしい」ですが、桜の時期は本当に短くすぐに散ってしまうことを知っているので「切ない」ような気持ちもあります。

人間の感情は複雑なので、常にたくさんの感情が入り混じっています。今回は感情の種類をリサーチしてそれぞれ一覧にしてみました。

この感情はなんだろう…と感じたときに参考にしていただければ幸いです。

そもそも感情はどのように生まれる?

感情の種類についてお伝えする前に…感情はどのように生まれるか知っていますか?
リサーチしたところ、感情は大脳皮質と辺縁系と呼ばれる脳の深部、そして体の相互作用によって成り立つようです。感情=心というイメージがありますが、やはり感情は脳が支配しているのですね。

また生まれて数日の赤ちゃんにも感情はあると考えられており、4歳になるまでには主要な感情は形成されるそうです。4歳までとは、意外に早いですよね!

様々な感情の種類・一覧

感情がどうやって生まれるのかわかったところで、さっそく感情の種類をご紹介していきます。

ロバート・プルチックの「感情の輪」

感情の種類をご紹介するのに欠かせないのが、「ロバート・プルチックの感情の輪」です。アメリカの心理学者であるロバート・プルチックが1980年に提唱しました。プルチックは8つの基本感情と、それらの2つが組み合わされたことで生まれる8つの応用感情があると説明しています。

下の図は上記の概念図です。花びらの中心に行くほど強い感情をあらわします。たとえば、boredom「退屈」はほうっておくと、(円の中心に行くと)強い「嫌悪感」に変わります。

 

http://www.6seconds.org/2017/04/27/plutchiks-model-of-emotions/

基本感情

まずは基本感情とその反対感情の一覧をご紹介します。

  • 信頼⇔嫌悪
  • 喜び⇔悲しみ
  • 驚き⇔予期(期待)
  • 怒り⇔恐れ

いかがでしょうか?基本感情というだけあり、どれも感じたことのある感情ですね。

応用感情

次に、基本感情を2つ組み合わせた応用感情についてお伝えします。

  • 楽観=予期+喜び(⇔失望)
  • 愛=喜び+信頼(⇔自責)
  • 服従=信頼+心配(⇔軽蔑)
  • 畏怖=心配+驚き(⇔攻撃性)
  • 失望=驚き+悲しみ(⇔楽観)
  • 自責=悲しみ+嫌悪(⇔愛)
  • 軽蔑=嫌悪+怒り(⇔服従)
  • 攻撃性=怒り+予期(⇔畏怖)

基本感情の一覧と異なり、とても複雑になりましたね。しかし普段の感情と照らし合わせると納得できる部分が多くありませんか?

この様に感情を分解してみると、基本感情の組み合わせで殆ど全ての感情を表現できることがわかりました。

参考サイト(外国サイト):
http://www.6seconds.org/2017/04/27/plutchiks-model-of-emotions/

 

インドの「ナヴァ・ラサ」

次に、インドで考えられてきた伝統的な基本的感情に関してご紹介します。

ナヴァ:9という意味

ラサ :心理的気分や香り、感情を指す

したがってナヴァ・ラサは「9つの感情」と訳すことができますね。以下の9つがナヴァ・ラサ、感情の種類の一覧となります。

日本の喜怒哀楽を広げた概念と捉えると、わかりやすいと思います。

  • シュリンガーラ…愛する気持ち
  • ハースヤ…気品、笑い
  • ラウドラ…怒り
  • カルナ…悲しみ
  • ビーバッア…嫌悪
  • ヴィーラ…活力
  • バヤナカ…恐怖
  • アドブタ…驚き
  • シヤーンタ…平安

参考サイト:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B5_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E6%96%87%E5%8C%96)

インド舞踊の目的は、観客にラサを呼び起こすことにある

上記はウィキペディアからの引用ですが、インドの舞踊では、ダンサーが必ずナヴァ・ラサを表現します。

映画も同じ。必ず上記のナヴァ・ラサを表現する、といいます。ある意味日本の喜怒哀楽より豊かな表現力かもしれません。

中国の「六情(ろくじょう)」

中国では代表的な感情を6つの種類に分類します。下記は一覧にしたものです。

喜・怒・愛・楽というのは日本でも感情をイメージしたときにぱっと出てきますよね。愛と憎も良く感じる感情なので納得できますね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%83%85

また、中国の伝統的な学習書である『三字経』には感情に関して「七情(しちじょう)」という記載があります。一覧にしてみます。

一覧4つ目の「懼」は恐れの感情を指します。六情とも少し異なり、楽がなくなり恐れや欲がたされています。確かに、欲は人間にとって大切な感情ですね。

参考サイト:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%AD%97%E7%B5%8C

まとめ

感情が不安定な時に疑う病気として、以下を紹介いたしました。

  • うつ病
  • 自律神経失調症
  • 不安神経症

日々、ストレスの原因になることはたくさんありますよね。インターネットやスマートフォンの普及により、いつでも連絡が取れることによって人間関係はどんどん複雑になっています。

また、人間関係の他にも仕事のストレスや将来への不安など、病気の原因になりうることはたくさんあります。

なにかおかしいな?と感じたらまずは休養をとり、必要であれば病院を訪れてみてくださいね。

また、今回は感情の種類を一覧にしました。

  • プルチックの感情の輪
  • インドのナヴァ・ラサ
  • 中国の六情、七情

あなたはどのように感じましたか?私は国は違っても、愛や喜び、悲しみや恐れなど大きく違いがないことを改めて感じました。

全世界の人が自分と同じように、いろんな感情を抱きながら生きていると思うととても不思議ですよね。なんだかうれしくも思います。

自分の感情を分析し、理解することで生きやすくなる部分も多いと思います。感情は勝手に生まれるので止めることはできません。しかし、感情をうまくコントロールしながら心地よく生きていけたらいいですね。

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