
マインドフルネスという言葉を聞くことも多いと思います。マインドフルネスという言葉を聞くようになったのはここ10年くらいでしょうか。
最近では多くの企業が仕事の生産性を高めること、ストレスマネジメントや人間関係の向上、その結果としてのエンゲージメントを高めることなどに効果を見い出し、マインドフルネスを取り入れているようです。
私も寝ながら実践しているので、やり方と経過を説明していきたいと思います。
マインドフルネスを始めたきっかけ
まず、マインドフルネスとは瞑想と同義のように扱われており、定義を明確にするためにウェブ検索で調べてみましたが、ここで明確に説明できるような、スパッとした回答が得られることはありませんでした。うーん、残念・・・ですので、今回の記事はマインドフルネス=瞑想として説明したいとおもいます。
私がマインドフルネスに興味を持ったのは、集中力が自分には足りないと感じていることからです。
集中力がないと感じたのは、もうずっと昔からで、例えば小学生の頃は授業を聞いたことがありません。何をしていたかというと、授業中はずっと寝ていました。中学も高校も一緒。授業中はほぼ寝ていたので、学校の記憶があまりないくらいです。
大学に入ってからもその傾向が続き自分にとってはあまり興味が持てないことはほぼスルーしてしまう。集中力を維持するということがとても困難です。あなたははどうでしょうか。
少なくとも私にとっては集中力の維持はものすごく難しいことです。
社会人になってからもそうです。特に自分が主催しない会議ではほぼ100%寝ていました。
私はデスクワークが多いのですが一つのことを考え、資料を作成している時など気になることがあればすぐにGoogleで検索をしたり、実際にファイルを開いて少し作業をして、元の作業に戻るということをしがちです。
一見マルチタスクのように見えますが、実際はAという仕事とBという仕事を、高いレベルで同時並行にこなしているというよりは、目の前に来たボールを全て振ってゴロ量産するイメージです。
望ましいのは自分のところに飛んできたボールは、基本的には無視し、自分で投げたボールを自分でバッティングをするようなイメージです。
実際、マルチタスクは効率性の面から言うとものすごく効率が悪いと思います。あくまでもイメージですがAという仕事とBという仕事を行ったり来たり、する場合別々に1時間ずつで2時間で終わる仕事がトータルで3時間かかってしまうような印象です。
かける時間に対してアウトプットの量や質が高くないと自分では感じており、社会人になってからも随分悩みました。
たくさんの書籍やインターネットで情報収集をし、もしかしたら発達障害じゃないかと疑い、実際に病院で検査までしてもらいました。
結果としてはただ単に集中力がないというだけでしたが、相変わらず、集中力がないことに変わりはありませんでした。
私がマインドフルネスに興味を持ったのは上記のような、自分の集中力の無さに長年悩みを持ってきたことが大きいです。
私が尊敬する著名投資家ウォーレン・バフェットも集中が大事であるという風に述べてますし、マイクロソフトの創始者であるビル・ゲイツも同様のことを述べています。
集中力というのは、私は一つのことを深いレベルで考え続けることができること、という理解をしています。
一つのことをずっと考え続けること、これは言葉で言うのは簡単ですが、ものすごく難しい。
メンタリストDaiGoさんはウィルパワーという概念を著書の中でおっしゃっています。
ウィルパワーというのは「脳の前頭葉で思考や感情をコントロールする力」のこと。
このウィルパワーは有限であり知的活動によって消費していくようなイメージです。
知的活動でも物事を考えたり作業したりすることで減っていくのではなく何かを判断する時に、消費すると言われています。
このウィルパワーが減るとパフォーマンスが落ちると言われていますですので、仕事で短時間で集中して高いパフォーマンスをあげようと思うと、このウィルパワーをなるべくうまく使うということが重要になるようです。
この概念はとても面白いものだなと思いました。確かに仕事で振り返ってみると楽しいと思えるようなことは、どんどん考えるのですが、あまり楽しくない判断を伴うような案を考え企画などはどうしても滞りがちであるというのが私の仕事を振り返ってみた時の印象です。例えば仕事で何かを決定する時一つの選択肢を選ぶと一つの選択肢を捨てるということになります。
この捨てる選択肢がただ単にアイデアなどであれば、ストレスはあまりないのですが、これが相手のある仕事だと捨てる選択肢で泣く人が現れたりすることがあります。仕事の発注先を選ぶ時などはそうですよね。こういう選択をすることは、私にとっては、ウィルパワーを消費する活動だと思います。
つまりウィルパワーをいかに効率よく使うか、あるいはいかに増やすかということが、集中力を高い状態で維持するためには、必要であるということです。マインドフルネスというのは、このウィルパワーを増やす効果があるそうです。
前置きが長くなりましたが、私がマインドフルネスを始めたきっかけは経緯からでした。
試してみたこと
私は何でも自己流でやってしまうという癖があるので間違った方向に覚えてしまうことを避けたいと思い、まずはマインドフルネスのスクールを探してみました。
近所で通いやすくて手頃な講座があればなと思って探してみたところ、朝のマインドフルネスとして、出勤前に集まって、マインドフルネスを実践するという講座がありました。
これは、と思って参加してみました。
集合時間は朝の7時、私は少し遅れて会場に到着。既に始まっており、部屋はシーンとしておりました。
早速私も車座の中に入り、目をつぶってインストラクターさんの指示に耳を傾け少しずつ集中状態に。
その時は知らなかったのですがその講座で実践されていたのは、ボディスキャン瞑想とも呼ばれるものでした。
マインドフルネスの方法は色々な種類があるようです。
- 呼吸だけで集中する方法
- 体の部位、例えば腕や足のつま先、顔など順番に意識を向けていき、そこに意識を集中するという方法
- あたかも自分が今いる場所ではなく、広い草原や、美しい星空の下に立っているところを想像してその場所の空気を感じたりするような方法
最も一般的に知られてるのはおそらく呼吸による方法がで取り組みやすいものなのではないでしょうか?
私が参加した朝のマインドフルネスの会ではボディスキャンスタイル(?と呼ぶのかどうかはしりませんが)行っていました。
新鮮だったのが、それまで自分1人でやっていた時では入れないぐらいの集中状態に簡単に到達できたこと。
私はマインドフルネスという言葉が広まるずいぶん前、たぶん10年ぐらい前に1度瞑想を試してみたことがあります。
この時はCDを買って、ガイドに従って瞑想をしていました。しかし、何度もやっても効果を実感するということがなく、そのうちやめてしまいました。
今思えばマインドフルネスの会に参加して目の前にインストラクターさんがいるという軽い緊張感は良かったのかもしれません。
自分でも意外なぐらいにすぐに自分の意識への集中ができましたとことには驚きでした。
集中している状態とは
集中状態とはどのような状態が正しい状態なのかは、私はまだ知りませんが、イメージしているのはフローの状態というものがあります。
フロー状態とはミハイチクセントミハイ氏が提唱し、世の中に広がった概念です。ミハイチクセントミハイ氏は1934年生まれ、ハンガリーの心理学者。
集中、イコール、フロー状態、ではありませんが、集中している状態の最高の状態で仕事やスポーツなどでパフォーマンスを上げる時にはしばしばこのフロー状態という概念が出てきます。
フォロー状態を一言で言うと少し頑張らなければ成し遂げることの出来ない課題を目の前にした時に何も考えることなく、体動かしたり、あるいは手を動かしたりして課題を達成できる1種の恍惚状態とでも言いましょうか。
例えば物凄く熟練したピアニストが曲を弾く時に指が自然に動くようなイメージが近いように思います。
マインドフルネスでこのフロー状態に入ることを目指しているわけではありませんが目の前の取り込んでいること、或いは考えていること、或いは練っているアイデアなどに没入する状態、これを、マインドフルネスを活用して訓練をすることが私の目的です。
マインドフルネスを始めた結果
現在、私は寝ながらマインドフルネスを実践しており、開始してから約2ヶ月。少しずつ集中力が上がってきたような実感はあります。
毎日寝る前に15分から20分程度時間を取って、マインドフルネスを実践しようと思っていますが、いつも寝落ちしてしまうという有様ですので、毎日実践しているとはいえ、実際に集中して、マインドフルネスを行っているのは初めの5分程度といったところでしょうか。
ですので、マインドフルネスが何を目的に多くの人が活用してるのか、あるいはその結果どのようないいことがあるのかということについては、まだ未到達な部分が多いのが正直なところ。
しかし、マインドフルネスを始めて集中状態に至るまでのスピードが間違いなく早くなったと感じます。始めた当初と現在とで異なるのはなんとなくですが、マインドフルネスを行っている最中に到来する雑念が少し減ったような気がします。
始めた当初は開始してから、ものの数分の間に別のことを考えていたりとか集中が途切れるということが頻繁にありました。
マインドフルネスでは、これらの雑念を肯定をしています、浮かんできた考えを受け入れましょうという風に説明をしているサイトや記事をよく見かけますです。集中が途切れること自体は悪いことでではありません。
しかし回数を重ねるごとに集中の途切れが少しずつ減ってきたような印象があります。こちらのサイトは、マインドフルネスの実践時間がに応じて脳のガンマ派の出方が変わっていくということの記述があります。まだまだこのレベルに至るには練習が足りなさすぎですが、瞑想マスター達が見ている世界を見てみたい気持ちはあります。
試してみたアプリを紹介
私は試してみたアプリはiPhoneの寝たまんまヨガというアプリ。寝ながら行うアプリです。
このアプリにたどり着くまでに、複数のアプリを試してみたのですがいつも実践中に寝てしまうという欠点がありました。
アプリには責任はないのですが、私自身が迷走中に寝てしまうという。
であれば寝る前に枕の横にiPhoneをセットしてアプリのガイドでマインドフルネスをしながらそのまま寝てしまえという発想で探してみたところ、行き着いたのが寝ながら行う上記のアプリでした。
このアプリを使ってみて良かった点をあげてみると・・・
- ガイドの女性の声がとても良いこと
- スピードも遅すぎず、適切であること
- 無料版でも十分すぎるほど練習が可能であること
- 寝ながら行うので入眠がスムーズになったこと
インストールしてから2週間ほど経ちますが毎日のように使っています。是非お試しあれ。
まとめ
今のところ仕事上での効果はまだ実感していません。相変わらず隣の社員の声が気になったり雑念を無視できずに、Aの仕事からBの仕事に移ったりといったこともゼロではありませんが、小さな効果を積み上げていきたいと思い、まずは半年続けてみたいと思っています。
やり方は試行錯誤すると思いますが、寝ながらマインドフルネスは生活の中に必ず組み込むことができますので、継続が可能です。
それでは、また。