
タイトルはまるでアナログで私の曲がリリースされたかのようなエピソードに聞こえますね笑
誤解を招く表現ですみません、違います。今回はアナログレコードを自主制作した話を書いてみたいと思います。
私は音楽活動をしています。(HouseMusic)このブログでは人生を面白くするためのトピックスについて書く為、音楽の話題がしばしば登場します。
クラブ・ミュージックでは昔からアナログレコードが現場でプレイされていました。しかし、一般的にはCDやMP3すら需要が激減し、アナログレコードは絶滅寸前の需要にまで追い込まれましたが、ここ数年また生産量が増えていると聞いております。
メジャーアーティストがアナログレコードでリリースをしたりすることもしばしばある様子。
そんなアナログレコードを数千円で自主制作できる!という話を聞き、目を輝かせて制作をしてみました。制作を依頼したのはこちら。Compufunk Recordさん。
カッティング(レコードの盤面に溝を掘ること)の機械がレコード屋さんの一角に鎮座。なんという環境。料金体は以下です。
12inch=両面5500円、片面4500円
10inch=両面5000円、片面4000円
7inch=両面4000円、片面3000円
https://www.autora-factory-plate.com/
当工房独自の手法です。
レコード面に音で絵を彫る事が可能です。
絵を入れてある部分に音楽は収録できません。
基本はサイン波の強弱により溝の幅をコントロールすることで絵を描いています。
なんと。レコード盤面に絵を彫ることができるのか・・

今回はシンプルに無地でいきました。
依頼して数日で出来上がる、ということでしたが、運悪く機械の調子が悪くなった様子。
制作依頼から1ヶ月程度のちに、制作技術者の方から「おまたせしました!」と連絡を頂き、完了致しました。
「機械の調子が悪い」というアナログな理由もレガシーになりつつある技術ならではの現象。レイドバック感がたまりません。
さて、ワクワクしながら版をチェックしました。こちら。

うーん、なんとも感慨深い・・・自分の制作した曲がアナログレコードになる喜び。我ながらクラブで映える音。
早くこれを自分でDJしたい気持ちになりますが、実はこれをレコード会社にデモ盤として送ってリリースにこぎつけたいと考えております。
わざわざアナログレコードにしたのは、今年ピカイチできがよかった曲をプロモーション力のあるレコード会社に送るための施策です。
レコード会社は山ほどあり、大きな会社になると、毎週数百のデモトラックがメールで届くそうです。
聞いてもらうだけでも大変です。その結果、自分の曲を売り込むには、たくさんのレーベルに一斉送信して引っかかった会社にアプローチするか、あるいは送る手段を少し変えてみて目立つようにするか。
現物が届くのはとても効果的だとおもいます。しかし、一方でコストのかかるデモ音源でもあり、よほど大きなレーベルを狙うのでなければもったいない手法でもあります。
「なんか届いたよ」
「アナログレコードだ」
「ターンテーブルがないから聞けないよ」
という展開になってしまっては、せっかく制作した宝がゴミになってしまいます。
カセットテープでもよかったかもしれません。こちらは更に再生機械を保有しているレコード会社がすくないか・・・
この文書を書いているうちにひらめきました。このレコードをラジオ局に送ることを検討してはどうだろうか。
普通の考え方ではない独創的なアプローチは目立ちますので、インパクトは大きなものになるでしょう。
せっかくなので、対面でお会いして、持ち込むことにするとよいかと思いますので、一旦レコード会社におくるのは保留にして、ラジオ局に持参してみることにします。その模様はまた記載したいと思います。
2019年10月27日 追記
結局このタブプレートは、ラジオ局には渡さず、 DJさんに渡しました。 おそらく現在、最も海外で活躍されているDJのひとりであるGONNNOさんです。気に入ってくれるといいな。
https://jp.residentadvisor.net/dj/gonno
ではまた。