さて会社を辞めたい40代の貴方に向けた第二弾です。八方塞がりからどのように回復したのかについてお話をしますね。
私も会社生活に限界を感じ、うつ病になりかけたことがあります。パートや独身の方も是非ご覧くださいますと幸いです。
私がどん底からスタートラインに立つまではこんな感じでした。
- 会社を辞めたい
- 自分でできることを探してひたすらやってみた
- 認めてくれる場所に移動した
- コミュニティに入った
- 自分の強みを伸ばした
- 具体的な職業スキルにまで高めた
- メンタルブロックを外した
- 人脈を構築した
- 人脈を生かした
一つ一つ見てきたいと思います。八方塞がり感じている貴方にとって、具体的な道筋を提案できれば幸いです。
まずはじめに、道は必ず開けるということです。デールカーネギーじゃないですが、本のタイトルにもなっているように、行き止まりだと思っても、行き止まりなんかじゃないということです。
もうだめだ限界だ、 この先未来も希望もないわ、 と思ってもそれは絶対に間違いです。あなたが何歳であっても男性でも女性でもパートでも独身でもなんでもです。
私のコーチング仲間に60歳手前で起業しようとして頑張っておられる方がいます。少し時間がかかっているもののずっと関わっていると少しずつ成果が上がっているのがわかります。
継続は力なりという言葉がありますが、継続こそが力だと思っています。
今日のトピックスは、継続をするための心理的な土台と、人脈を作るまでの私の経験についてお話をしたいと思います。
Contents
会社を辞めたい
会社を辞めたいという気持ちは新卒で入社して1ヶ月後からずっと思っていました。あなたは会社が好きですかね?
会社が大好きならこの記事を読んでいないかもわかりませんが、会社を辞めたいという気持ちは私は自然だと思っています。
今まで会社でずっとやっていきたいと思っている人はどっちかで多少とかだったと思います。本音では仕方なしに働いている人がほとんどだと思います。
辞めたいのにやめられない。なぜか。これはいろんな理由があると思いますが、 道を開く方法が分からないんだと思います。
私も分かりませんでしたので、いろんなトライをしてきました。株式投資で一財産作ったろ!と意気込み、大損をしたこともあります。
転機になったのは、長く勤めた一社目の異動でした。異動先の仕事が庶務の仕事でした。ルーチンをこなすだけの仕事。どんな仕事をするかというのは、私にとって、ものすごく重要です。
この時の判断軸は積みあがって行かない仕事だと思ったんです。異動初日から辞めたい気持ちになりました。異動5ヶ月後に辞めました。
あなたが辞めたい理由は何でしょうか。いろいろな理由があると思いますが、私が会社を辞めた理由は以下です。
1社目:仕事が積みあがっていかないと思ったこと
2社目:メンタルをやられると思ったこと
3社目:一社目と同じ。積み上がらない仕事だと思ったことです。メリットデメリットを考えて異動辞令を断ると解雇になりました。
労働力の提供は、 時間を金に変えてるようなもの。投じた時間が価値として積み上がっていく働き方。例えば研修の仕事はまさにそれにあたります。
研修講師ができる人がたくさんいます。しかし選ばれる研修講師に必要なのは何でしょうか。スキルもさることながら実績だと思います。 実績が積み上がっていけば選ばれやすいです。
人に何かを教えたり、 サポートをする仕事は、 1対 N の考え方が基本だと思います。一対一ではお金になりません。
研修講師として、 お金を稼ぐならばなるべくたくさんの人に対して行うという考え方が基本でしょう。そこには高い単価が付いてきますよね。実績を積み上げていくとたくさんの人の前で研修をする仕事が来る様になる。そうすると単価も上がっていく。
積み上がっていかない仕事に価値を感じなかったというのが1社目、また3社目の退職理由です。ちなみに2社目の退職はメンタルが限界だったということです。
自分でできることを探してひたすらやってみた
さてここからは2社目で、仕事を辞めてからのお話をしたいと思います。2017年に、2社目の会社を辞め、八方塞がりの私がまず始めたことは、 ブログを書くことでした。
なんせ、仕事はないし、お金はない、人脈もない。あるのは wi-fi 環境だけ。傍から見たら限界ですよね。
ということで始めたのがネットサーフィンです。 情報収集をしている中で、 ブログに目が止まりました。
情報を発信することで月○○百万円、と稼いでる人が実際にいるということを知りました。半信半疑でしたが、毎日情報収集をしてる中であながち嘘でもないのかなと思い始めて、 とあるブログコンサルさんにアプローチをして記事を書き始めたのが2007年の5月頃です。
おっかなびっくりで始めたブログですが、 開始して半年後には収益が発生し始め、月2万・3万・4万と、収益が増えていく楽しさを実感しつつ、雇われずに稼ぐことができるんだということがわかりました。
額としては大したことないものの、 とても嬉しかったのを覚えています。自分で稼ぐ能力があるんだということが証明されたような気持ちでした。
当時の私はまだ 社員だった頃の心の傷を引きずっていたのだろうなと思います。自分に自信があまりなく、ひたすらブログばかり書いていました。音楽活動も少し休止気味でした。
心に余裕はなかったんですね。残念ながらブログは一旦休止をせざるを得なくなりました。 半年間続けて軌道に乗り始めた頃に再就職が決まりましたので一旦雇用してくれる会社からの収益を上げていくという道にシフトしました。
最も安定的に稼げるビジネスって何でしょう。それは会社員です。働きが良くても悪くても、 最低額を保証してくれる。社会保険を支払ってくれる。こんなありがたいビジネスってないですよね。
当時はそんなはずはありませんでしたが、イケハヤさんの Twitter を見ていると、上記のように書いてありました。
本当にそうですよね、自分で稼ぐ能力がなければ、 会社員というビジネスは魅力的です。なぜブログの方に注力しなかったのか。まだ半信半疑だったんだと思います。自分も○○百万円稼げるようになる。信じきれていなかったんだと思います。
メンタルが整わないうちは、積み上げ仕事にシフトしていくということに踏み切れなかったんです
認めてくれる場所に移動した
さて、入社を認めてくれるということは素直に嬉しいものです。40手前のマネジメント能力もそんなにない私を認めてくれた会社です。恩義を感じました。 入社してみて色々な所に課題を感じましたが、課題があるということは取り組みがいがあるということです。
この会社に在籍している間にかなり色んな経験をさせていただくことができました。人事の、採用、教育、制度面での知識を伸ばすことができたと思っています。
入った当初は、 自分が生かされてる感覚がものすごくありました。職場にフィットしたんです。
あと、環境としてはとても良かったなと思っているのが、 限界まで頑張れ!みたいな価値観を持った人がいないということです。
この会社では、上司が認めてくれる、重宝してくれるので、仕事はどんどん進み、協力して進めることの楽しさを感じました。
実は入社して半年後ぐらいの頃から、いつか会社を出て自分でビジネスをするんだと言う気持ちを固めていました。
それはその上司とのコミュニケーションの中で、生まれた感情です。会社にフルコミットを求めない方でした。
一つの会社で長く働き続けることをが前提の中で、とても珍しい考え方を持った方でした。
ベビーブーム世代の60代。とてもアグレッシブな考え方だと思います。この方と本音で話し合う時間が、 会社に依存しない働き方のマインドを育ててくれたと思っています。
コミュニティに入った
コミュニティというのは、ある程度、同質の仲間が集まるものです。同質の仲間は認めあえます。
何が同質かと言うと、コーチングというのはそもそも、クライアントが創造的であり、 独自で判断ができ自分で道を切り開いていくことのできる人間であると言う前提で関わる、コミュニケーションの技法です。
つまり、相手を認める ことが前提なのです。 評価もジャッジメントもありません。
このコミュニティは私の場合はコーチングコミュニティだったのですが、40代/50代の方も多くおられます。むしろ40代の方が多いかもしれない。
少し女性が多かったかもしれませんが、男性もおられます。 女性の方は主婦もおられましたが、男性の方は会社や組織に属しておられる方、個人事業主の方もおられました 。中にはレーサーの方もおられ、職業を見るとダイバーシティに富んでいますね。
コミュニティがなぜ私にとって重要だったかと言うと、特定の会社の中でも同質化は起こります。
会社に染まっている感覚ってありませんか? 会社はヒエラルキーがあります。
ヒエラルキーの中ではトップの価値観 が会社の文化を作ります。 つまり会社の価値観=社長の価値観だと思って良いと思います。
経済産業省によると日本には421万の会社があると言われています。
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf
421万の社長がいて421万の価値観があるということです。 現在の、日本の社会に価値観の異なる者を積極的に受け入れる文化はあるでしょうか。
これは日本の特徴ではないのかも分かりませんが、社会の風潮が、右寄りになると、右寄りであることが正しいし、 左寄りになると左寄りであることが正しいとされる乃が群衆の心理ではないでしょうかね。
つまり特定の集団の中では、個の存在が際立っていては叩かれるのが当たり前なのかもしれません。
ということで、 長々と書いてしまいましたが、自分の価値観がフィットするコミュニティを見つけるのは、承認欲求を満たすという意味ではものすごく重要なのです。
私の場合はそれがコーチングコミュニティでした。コーチングコミュニティはある意味癒しを提供してくれたのではないかと思います。
自分の強みを伸ばした
自分の強みって何だろう、と考えたことのあるあなた。自分に強みなんてないやと思っているあなた。
私も強みなんてないと思っていましたが、この考え方がいかにもったいないものかということです。
私の場合はストレングスファインダーという、客観的な指標を使って自分を理解することをやってみましたが、指標は何でも良いと思います。
客観性があり、過去に自分が行なってきて、どんなに小さくても人に喜ばれたり、評価されたりした事と 照らし合わせて納得感がある部分がもしあればそれはあなたの強みになり得ます。
私の場合は、未来志向、 収集心、着想など。 つまりいつも3ヶ月後や6ヶ月後1年後のことばかり考えている、情報収集をしまくり、 アイデアが出やすい。
という結果が 出ました。これが生かされている分野は、 研修講師、楽曲制作、 ブログ制作ラジオ番組ポッドキャスト制作です。
未来にこうなっていたいという姿を描き、情報収集をしまくり、提供するコンテンツを考え実際に行う。
楽曲制作の場合は、 たくさんの楽曲を聴き、パくれる部分を探し出し、再構築して自分の楽曲にする。
これを繰り返していくとレベルが上がっていき、 完全オリジナルのブランド構築ができるわけです。
最初から上記の考えでやっていたわけではないのですが、強みは活かすと続けやすいです。 なぜなら良いフィードバックを得られやすいからです。
強みを意識し始めたのは2018年頃からです。何歳であろうが男性・女性、正社員、パート、契約社員であれ、独身であれ、どのような環境にあっても間違いなく言えることは、強みを伸ばし継続をしていくと確実に成果が現れるということです。
具体的な職業スキルにまで高めた
上記にも書きましたが、 研修の講師は仕事でも行なっていました。また採用の担当として会社説明資料を作って学生に説明をしたり、研修講師として学びのコンテンツを作るという部分では、 上記の強みがめちゃくちゃ生かされ、続ければ続けるほどレベルアップをしていき、 小さな会社なので社内でもすぐにトップになり、経営層にもすぐに認知されるようになりました。
メンタルブロックを外した
さてメンタルブロックについてですが、 できるようになったり自信がついたりしている一方でどこかで自分なんてまだまだ、 全然ダメだよ。と思っていました。
人から褒められたりすごいやんて言われても、いやー全然ですわ、と返す癖がついていました。
この口癖は意識してやめました。 素直に受け取ることをトレーニングしました。だって褒められてるのにわざわざ落とす必要ないですもんね。
ここでいうメンタルブロックというのは、どこか 自分の中に自信がない部分がどうしても残っていた部分を見つめ直したということです。正確な定義ではありませんので、正確な定義が知りたい方はググってください。
ここで私が言いたいのは、 自分の中に作っている自信のなさを撃退しに行ったということです。
自己肯定感という言葉で説明されることが多いですが、自己肯定感が低いと、やっていることに自信が持てない、人からの評価を常に気にしてしまう。
心理的な土台がふらふらしているということです。土台がふらふらしていると積み上げられるものも少なくなります。あるいは積み上げたのに認識ができなかったりします。
これではもったいないので、40代にして、自分と向き合うということを今更ながらに行ってみました。
アプローチ方法としては以前、認知行動療法の本を読んだことを覚えていたので、なんとなくエクセル表を作ってやってみたという感じです。
- 辛い記憶になっている出来事を書き出す
- そのときの感情を書き出す
- 事実を可能な限り正確に書き出す
- 解釈を書き出す
- 心の痛みを点数化する
- 別の解釈ができないか書き出す
- 解釈の変更の結果、心の痛み点数化する
これを可能な限り幼少の頃にまで遡って全てやってみました。実際に私が作った例を掲載してみます。
- 2017年1月 ○○株式会社 ○○部長に呼ばれ、会議室で説教を受ける(入社1週間目の出来事です)
そのときの感情 | 評価を低くつけられる恐怖、転職の失敗の予感がちらっと頭をよぎった |
---|---|
事実 | どの仕事のことなのか、何を言われているのかよくわからない |
解釈 | どう見られているのかビクビクしていたが、「やばい、来た」と思った どうやら、自分の立ち居振る舞いや仕事の仕方を気に入っていないようだ |
心の痛み | 8 |
別の解釈 | 〇〇部長は少し変わった人物。部下への接し方に問題はないか。彼は1年後、退職した模様 |
解釈の変更の結果 | 世の中には多くの価値観が存在する。好業績を上げる会社でないにも関わらず、社員を大切にしない会社は低空飛行する。選んだ組織が間違っていた。 |
心の痛み |
0 |
これを過去の人生の全てに対して行うことで、実にゆがんだ解釈をしていたんだということがわかり、自分を過小評価する必要を全く感じなくなりました。ちなみに上記の出来事は入社一週間目の出来事でした。このようなメンタル状態で5ヶ月間過ごすとさすがに限界を感じました。
自信満々になったわけでもないですが、 自分の過大にも過小にも評価しなくなったということです。
人脈を構築した
さて自己肯定感が高まると積極的になることができます。積極的に行動すると人脈が広がっていきます。私は人脈こそがビジネスを広げていく鍵だと思っています。
その人脈は、 お互いに尊敬をしあえる関係性でありたいと思っています。私自身会社組織の中では、はみ出し気味ですが、 変わり者社長もいるものです。
私は会社の採用活動をする中でとてもユニークな社長に出会いましたし、ビジネススクールで出会った仲間もいます。
採用のセミナーに行って登壇者の話に感激して会社訪問をして関係構築ができた例もあります。
これらは自己肯定感が低いと、絶対に出来ていませんでした。
人脈を生かした
さて多くの時間を共に過ごすと、ビジネスの話も出てくるようになります。
私が会社を解雇されたのと同時に、 お仕事を頂いたのは上記のご縁の中から生まれた案件です。すぐに広がるわけではありませんが、スタートとしては十分すぎるぐらいありがたいお話です。
具体的には、上記の採用活動で出会ったユニーク社長の会社の教育を担当させていただくこととなりました。
実際に行う 方法としては、私のメンターであるコンサルタントさんと、一緒に私が研修を提供しつつコーチングを行うというものです。
私のメンターであるコンサルタントさんは、 私がそのユニーク社長に紹介をいたしました。指向性がとても合うと思ったからです。
この経験で感じたのは、価値観が合うとビジネスが進みやすいと思いました。価値観が合う相手とだけビジネスをしていくことができれば最高です。
まとめ
私の経験を書いてみました。 40代男性 マネジメント経験なし。サラリーマンとしてはあまり良い経歴ではないです。一社目から2社目にかけてはうつ病にもなりかけました。
しかし少し時間をかけてじっくりと自分を向き合うことによって自分で自分を認めてあげることができるようになりました。
あなたが男性でも女性でも、 正社員でも契約社員でも派遣でもパートでも、自分の強みがあるはずです。強みを伸ばせは性別、年齢、関係ないです。アクションを起こして継続していくことが大事です。
限界ギリギリ状態のメンタルなら、会社をやめる準備を具体的に進めましょう。限界ギリギリのメンタル状態 なのであればまずはメンタルを整える事から始めてみましょう。メンタルを整えるには、 会社から離れることです。 その間に出来ることをやってみましょう。
私の場合は自分の心の中に潜んでいた自分への評価を変えることで、限界状態をクリアすることができました。
なんども言いますが、アクションを起こして継続するには心理的な土台は整えましょう。私は自分の経験に基づいて上記のような 認知行動療法的なアプローチを行ってみましたが、これを読んでいる読者の方すべてにハマるわけではないでしょう。
自己肯定感、 自己効力感が高まると、結果は確実に変わってきます。少し時間はかかっても長い目で見ると近道だと思います。
心理的な土台ができると次は具体的なアクションと、 アクションの継続でビジネスを拡大していくというフェーズになります。 私は今このフェーズにいます。一緒に頑張ってきましょう。