
退職し、主婦や主夫となると、年金保険料はどうなるのか?免除の条件、また主婦や主夫以外の方も含めた申請時の必要書類を解説します。
また、年金の種類はわかりにくいもの。今更人に聞くのもなんか恥ずかしいというあなた、その気持よくわかります。理解しているようであまり理解していない人も多い年金の仕組み。一緒に勉強して行きましょう。
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主婦免除の条件は
あなたが専業主婦(主夫)の場合、第三号被保険者にあたります。年金の受給者は以下の三段階に分けられています。どのような人でもいずれかに該当致します。
第1号被保険者
自営業者・農業者や学生、失業中の人
第2号被保険者
会社員や公務員は第2号被保険者(厚生年金保険加入者及び共済組合の加入者)
第3号被保険者
第2号に扶養される妻や夫
主婦のあなたが、第3号に認定されると年金保険料を免除されます。免除を受けるには以下の2つの条件を満たす必要があります。
- 20歳以上60歳未満である
- 配偶者が第2号被保険者で保険料を支払っている(年収130万円以下)
上記の2つの条件を満たせば、保険料を免除され、第2号保険者と同じ受給資格を得ることがでいます。
2つ目の条件は、年収130万円以上稼がないこと。あなたが専業主婦や主夫で無収入ならOK、パートの場合は130万円が条件となります。
ちなみに、第1号被保険者は自営業者や学生などのことを指し、配偶者が第1号被保険者ならば、専業主婦や主夫でも、第3号にはなれません。
満額納付で78万円
平成29年からの年金額は779,300円。これが、専業主婦の年金受給額の目安です。
引用元:http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html
この金額はあくまでも満額で、年度によっても変化します。ちなみに、第2号も第3号も同じ金額の受給ができます。
なお、受給資格として、は最低10年以上の国民年金や厚生年金保険料を納付している必要が有ります。
手続きについてはこちらをごらんください。健康保険の扶養条件についても簡単に書いています。
年金免除に必要な書類は?
では次に、年金の免除を受けるために必要なのはどのような書類が必要なのか解説致します。主婦や主夫が第三号被保険者で免除になる場合ではなく、第2号から免除になる場合であり、つぎの2通りのパターンを想定してみます。
1)失業により免除申請をする時の必要書類
- 国民年金手帳 または基礎年金番号通知書
- 所得の申立書(所得についての税の申告を行っていない場合)
- 国民年金保険料 免除・納付猶予申請書(PDF 1,046KB)
- 雇用保険受給資格者証(ハローワーク)
- 雇用保険被保険者離職票等のコピー(旧勤務先でもらう)
1、3は必須、4、5はいずれかでOKです。
2)自営業者で、事業の廃止や休止で免除申請をする時の必要書類
- 国民年金手帳 または基礎年金番号通知書
- 国民年金保険料 免除・納付猶予申請書(PDF 1,046KB)
- ?総合支援資金の貸付決定通知書のコピーおよびその申請を
した時の添付書類のコピー - 履歴事項全部証明書または閉鎖事項全部証明書
- 税務署等への異動届出書、個人事業の開廃業等届出書または
事業廃止届出書のコピー(受付印のあるものに限る。) - 保健所への廃止届出書(控)(受付印のあるものに限る。)
または廃止届証明書 - その他、公的機関が交付する証明書等であって、失業の事実
が確認できる書類
上記の必要書類は以下を参考にしました。
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150428.html
おおもとのサイトがみたい場合はどうぞ。
提出先は?
住民登録をしている市(区)役所・町村役場の国民年金担当窓口に、必要書類をあわせて申請しましょう。
なお、問い合わせは役所では無く、お住いの地域の年金事務所にお問い合わせください。
では次に、わかりにくい年金の種類と日本で一番人口の多い会社員およびサラリーマンの年金の種類を解説致します。
会社員およびサラリーマンの年金は何種類ある?
理解しているようであまり理解していない人も多い年金の仕組み。今更人に聞くのも恥ずかしい。そんな貴方のために解説致します。まず、年金は大きく分けて3種類。沢山あるように誤解しがちですが、以外に少ないんです。
1)国民年金(こくみんねんきん)
サラリーマン、自営業者、専業主婦、学生のための年金
2)厚生年金(こうせいねんきん)
会社員およびサラリーマンのための年金
3)共済年金(きょうさいねんきん)
公務員のための年金
会社員およびサラリーマンは1と2に加入しています。
図で説明します。
よく3階建ての制度、と呼ばれますが、会社員およびサラリーマンは2種類か、最大で3種類に加入していることになります。
会社員およびサラリーマンは最大3種類の年金に加入
サラリーマンは最大で3種類の年金に加入します。最大で、というのは3種類目の企業年金は加入している企業としていない企業が有ります。
詳しく知りたい場合はこちら。なお、企業年金には自分で年金を運用する確定拠出年金(401K)や、厚生年金基金と呼ばれるものが有ります。
会社員およびサラリーマンは国民年金に加入しながら、厚生年金にも加入しているのですね。この部分は比較的手厚く、おおきなメリットでもあります。
なお、具体的にいくらくらいもらえるのか知りたい場合はこちら。簡単な計算方法を掲載いたしましたので、合わせてごらんください。
まとめ
- 専業主婦および主夫は所得により、保険料を免除される。
- パート主婦や主夫の場合は130万円が年収ボーダーである
- 免除申請の必要書類は失業時、自営業廃業時や休業時によって異なる
- サラリーマンは最大3種類の年金に加入
- 自営業者、専業主婦・主夫は国民年金に加入
いかがでしたでしょうか。わかりにくい、年金の仕組みをご理解いただけましたか?なお、結果的に年金をいくらもらえるのか知りたい場合はこちら。簡単な計算方法を掲載いたしましたので合わせて御覧ください。