生き方

クリエイティブであるため特別な才能は必要ない

クリエイティブであるために必要な要素は何か?そもそもクリエイティブとはなぜこれほどまでに注目されているのでしょうか?例えばビジネスの現場など、直感的にわかりやすいアートの分野で使われていた場面とは異なる場面でも使われることが多くなっています。

しかし、人間は本来とてもクリエイティブな生き物ではないのかと思います。

人類は様々な知性を駆使して色々なものを生み出し、いろいろな仕組みを生み出し、発展を重ねてきました。

今ある「不」を解消しようとする働きは、人間本来のごく自然な脳活動であると言えなくもないのではないでしょうか。

ちなみに私がなぜクリエイティブという言葉に興味を持ち、惹かれ、記事にしようとしているかというと、クリエイティブとはおよそ無縁で、程遠い世界で行ける時間がとても長かったことへの反動からかもしれません。

組織はクリエイティブな発想を押さえつけることがある

このブログでもたびたび紹介をしていますが、ティール組織という組織形態があります

詳しい説明は他の記事でも描きましたので、そちらに譲りますが、多くの組織のあり方は人間をまるで機械のように扱い、クリエイティビティを奪い去ってしまうこともあるということを実感しています。

  • 高圧的な断定
  • 意見やアイデアの否定
  • 総論賛成・各論反対で進まない仕事
  • 役職イコール権威であり、役職者の言うことは間違っていても正されることはない

おそらく多くの会社では当たり前に行なわれている事と思います。仕事の楽しさは失われていき、工夫や発想は出にくくなります。

ティール組織は従来の組織の在り方とはまるで違い会社によっては管理職効果ず、管理もしない、管理職をおかず役割も流動的であり、まるで組織が生き物のようであることが、非常に特徴的であると思います。

従来の会社組織はヒエラルキーの構造になっており、トップは自ずと権威的になり人間的に振る舞うことは非常識的に受け止められる傾向が強いと思います。

ティール組織はこういった従来の価値観とはまったく異なる価値観で組織された組織形態です。

書籍の中で紹介されているオランダの訪問看護師の派遣する会社である、ビュートドルフはとてもクリエイティブな会社です。

複数人数多くの場合は、5人から8人程度の少人数のチームで組織されており、そのチームで、人事や採用などを全て賄う。

患者のために良い、と皆が思えば会社のお金で宿泊施設まで作ってしまうという、従来の組織では考えられないようなクリエイティビティを発揮しています。

最近のことだが、郊外のあるチームが患者向けの宿泊介護施設という新しいコンセプトを打ち出した。

目的は患者の介護者に休息を取ってもらうことだった。

患者を主に介護しているのは実はビュートゾルフの看護師ではなく患者の夫または妻であることが多く、時には子供が担う。

そして介護者も患者と同じく年老いており継続的な介護に疲れ果ててしまうことも珍しくない。

緊張のあまり病気になり金ないもし私たちが1日2日あるいは1週間、患者さんお預かりできる場所があって、介護者が休息をとれたら素敵ではないだろうか、そう考えた、看護師チームがあったその中の1人が郊外の小さな農家を相続していた、そこでチームを一丸となってその家をビューとドルフの宿泊介護施設に作り替えた。

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素晴らしいクリエティビティではないでしょうか。組織のあり方は人の可能性を大きく伸ばすということがよくわかります。

人は誰でもクリエイティブになれる

実際、クリエイティブという言葉は多くの人にとって、自分には無縁だと思える言葉の一つではないかと思います。

それはまるでクリエイティビティは一部の優れた芸術家やアーティストにだけ許されたものであるという一般的な認識として思い込みがかなり根強いようです。

そこをさらに掘り下げると、クリエイティビティとは、特殊な才能や持って生まれた天賦のものがないと発揮することができないという認識があるのではないでしょうか。

「普通の会社で普通の仕事をしている、普通の自分にクリエイティブなど無縁だ」というわけです。

確かに持って生まれたものや天賦の才能のようなものは存在すると思います。

分かりやすい例で言えばズバ抜けた身体能力を持っているならば、スポーツの分野で活躍することとができるかしれません。

絶対音感があったり、共感覚というのも一つの才能と言えると思います。

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする

https://ja.wikipedia.org/wiki/共感覚

目に見えやすい、にくいによらず、持って生まれた才能は、確かに少ない努力で、人よりもうまくこなすことができたり、成果につながりやすいのは確かでしょう。

しかし、人間の才能というものは、伸ばすことができると思っています。

例えば、「人を引きつける話し方」は持って生まれた能力のようにみえます。

私は人前で聴衆を前にしてプレゼンテーションをしたり、講義をしたりということは全くできないぐらいのあがり症でした。そそもそも人と喋るのが怖い。

人と喋るとバカだと思われのではないかとか、常に評価をされてるような強迫観念があったのです。

しかし不幸にも仕事で月に一度、朝礼のスピーチがまわってくるようになっていやでも人前で話をするという訓練をすることになってしまいました。これは最初は辛かった。

何しろ自分は苦手である、と思い込んでいるので、人の目を見て話をすることができない。

足はぶるぶる震える、震えてることが相手に伝わるのではないかということに気づくと、本当に声まで震えてくる。

その結果、聴衆が私のスピーチを聞きにくいと思ってるだろうなという思考に陥り、ますます聞き苦しいスピーチになってしまう。

これを、おそらく10年近く続けました。ということは1年で12回。100回以上は人前でスピーチをするということをやっている訳です。

私は変に負けず嫌いだったので、うまくできないというこのスピーチを何とかして上手になりたいという思いがあり、必死で練習をしました。そのプロセスは今思うと、クリエイティブだと思います。

私はよいスピーチとは流れるように綺麗で、音楽のようスピーチではなく、聴く人の心を何らかの形で変化させるスピーチだと思います。

よいスピーチをするには、何をどのように伝えるのか、考えなくてはならない。

これを考えることは、私にとっとっては以外にもつらいことではなく、不思議にチャレンジを続けることができました。

覚えてないですが、恐らく10回目を超えるぐらいから、だんだんトレーニングの成果が出始めて少しずつ緊張はするが、コントロールができるようになってきました。

これを繰り返していくと、会議の司会を任されるようになり、研修の講師を任されるようになり、挙げ句の果てには「研修を開いてくれ」というリクエストが来るようになりました。

上記のように、才能は伸ばすことができるのです。

正確にいうと私が伸ばしたのは「プレゼンテーション能力」や「講師能力」ではありません。

  • 伝えたいことをより面白く伝えるために一つのテーマの中に複数のテーマを盛り込む
  • 正確な情報を収集する
  • 伝え方を工夫する

おそらく私の伸ばした才能は、「情報収集」や「磨き上げていくこと」自体の才能だと思います。

才能を伸ばせばクリエイティブになれる

私は研修の講師をするというのは、クリエイティブな仕事だと思っています。

なぜならば、研修の講師をするには、研修の内容を自分で組み立てて、受講者のレベルに合わせて伝え方を工夫することは、真実の内容を大きく左右する色々な要素を盛り込む必要があります。

単に教えたいテーマのエッセンスを抽出した、素っ気ない、研修資料と研修内容では間違いではありませんが受講者の学ぶ意欲を高めることが困難です。

そのため、受講者に響くような場を提供する必要がありますこの場造りはとてもクリエイティブな要素があると思います

用意するパワーポイントの作り込みもさることながら一方的に伝えるだけの研修にならないように、受講者に話を振り出た意見に対して他の方の意見も聞いてみるなどで場を温め学びを深めていく。

芸術作品のように唯一無二の価値があり、見る者を全員が涙するような受講したものが楽しい学びたい、もっと学びたいと思えるような研修になれば、それは良い研修であり、クリエイティブであると言えるのではないのでしょうか。

今回のテーマは誰でもクリエイティブになれるというテーマでお伝えをしたつもりです。

私の場合は研修を例にとってお話をしましたが、この研修を私がクリエイティブに作り上げることができるようになったのは「磨き続ける」、「情報収集をする」というこの二つの、おそらく私の強みになっているであろう要素をかけあわせたからに他ならないと思っています。

あなたにも恐らく必ず強みがあって、その強みを磨き上げていくと自分ならではのオリジナルな世界を作り上げることが必ずできます。

今回は話が散逸してしまい、少し読みにくかったかもしれません。次回はもう少しコンパクトにまとめますね。ではまた。

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