
サラリーマンのお小遣いの平均、いくらくらいなのでしょうか。気になります。ここでは働きざかりの40代のお小遣い額を中心に、その使いみち、内訳にも迫ってみました。
また平均年収も気になりますね。年代別で見てみます。今回は40代・50代編です。
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2017年全体のお小遣いの平均
新生銀行発表の以下の調査によると、サラリーマン全体のお小遣いの平均額(2017年度)は37,428円ということ。
http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2017/170626okozukai_j.pdf
おお、多いではないですか。という印象。月に4万円近く自由になるお金があれば十分遊べますね。という感想です。
しかし、1979年の調査依頼、過去2番めに低い水準だそうです。子育て世代の平均お小遣い額の減少が全体の水準を押し下げているんですね。
お小遣い額、40代の平均は?
では働きざかりの40代を見てみましょう。この年代は子育てで最もお金がかかる年代。サラリーマンのお父さんも多いことでしょう。加えて社内でのつきあい、ゴルフなど、お金のかかる年代。さぞかし多くのお小遣いが必要でしょう。きになる額は・・・どうでしょう。
2017年は40代は35,457円だそうです。
うーん、以外と・・・多くはないのか?どうでしょう。その内訳を見てみないことにはなんともわかりませんね。では次に内訳を見ていきます。
サラリーマンのお小遣いの用途の内訳は?
問題はその内訳がどのようになっているか、ということですね。調査では以下のような内訳になっています。
男性の内訳は、食費(飲み代除く)、趣味の費用、飲み代が続き、女性では食費、身だしなみのための費用、携帯電話代が続いています。
面白いのが男性と女性の性別の違いか、コミュニケーションにかけるお金として、男性は飲み会などを重視しているのに対し、女性は携帯電話代にお金をかける傾向があるようですね。
趣味は男性にとってはなくてはならないものなのか、2位にランクインしていますが、女性では6位になっています。性別によるお金の使いみちが全然違うことが驚きです。
内訳を詳しく見てみます 40代で試算
実際、4万円近くお小遣いをもらっていて、その内訳は昼食代がかなりの部分を占めているようです。試しに昼食代をひいてみますと・・
500円のお得ランチを毎日食べる試算して見ました。
20日働くとして500円*20日で10500円。
うーん、痛いですね・・お小遣いの実に30%をしめるんですね。苦しい実情が浮かび上がります。
調査の表にしたがって、一般的なお小遣いの使いみちをエクセルに落とし込んでみると・・・以下のようになりました。

あなたの場合は内訳がことなるかもしれまんが、一般的と思われる使いみちを書いてみました。
携帯電話代金はUQモバイルなど、安いものを賢く利用されている方もおられるかもしれませね。
図はあくまでも目安です。しかし、4万円近くもらっていても結構ギリギリな額であるということがわかります。
これでは趣味に回すお金は一切残らないことがわかりますね・・1300円の趣味って何でしょうか・・ほぼ趣味にかけるお金は残りません。
サラリーマンは趣味を楽しむ余裕がないのでしょうか?
この調査結果では男性は趣味にかけるお金を重視しているとのことですが、どのようになっているのか、不思議で仕方ありません。
サラリーマンの40代といえば、会社でそれなりの地位になっている場合も多く、飲み会といえば部下におごるシーンも出てきます。
そのとき、「ごめん、割り勘ね」とは言えないですよね・・その場合、エクセルの表では3000円の飲み会を月に3回いくことになっていますが、1回おごっただけで、軽く超えてしまうでしょう。
つらい実情がわかります。副業を考えてしまいますね・・これを読んで頂いているあなたはどうでしょうか。
サラリーマンが給与所得だけでは満足の行くクオリティオブライフを実現することが難しくなっている実情がわかりますね。
次に平均年収を見ていきます。
40代、50代の平均年収
国税庁が発表している調査に、民間給与の実態調査というものがあります。この資料をもとに、サラリーマンの40代、50代の働き盛りの給与を書いてみます。
まずはグラフで見てみましょう。

青の棒が男性、黒の棒が女性です。男性は50代前半でピーク、女性は30代前半でピークを迎えています。では今回は平均年収の40代・50代編です。まずは40代をみてみます。
まずは40代から
仕事の大きな流れを理解し、部下育成にも自信がついてきた働き盛りの年代40代、男性は年収のピークの一歩手前を迎えています。
40代前半 40~44歳
- 男 563万円
- 女 302万円
40代後半 45~49歳
- 男 633万円
- 女 299万円
40代平均
- 男 598万円
- 女 301万円
平均年収は男女の開きでちょうど2倍くらい、となっています。男性の平均年収の場合、40代前半と後半の開きがちょうど100万円くらい開いているのはおそらく役職が関係しているものでしょう。
40代後半は部長クラスや役員クラスになる人もでてくる年代です。この年代になると、ぐっと給料もあがりますので、平均年収をおしあげているのですね。
50代も見てみます
男性の場合、平均年収のピークを迎えるのが50代です。女性の場合は勝手が少し違います。男女の平均年収に最も大きな差がつくのがこの年代の特徴といえます。
50代前半 50~54歳
- 男 661万円
- 女 296万円
50代後半 55~59歳
- 男 649万円
- 女 288万円
50代平均
- 男 655万円
- 女 292万円
50代前半は男性の生涯年収で最も高くなる年代です。企業の幹部クラスになる人が増える年代で、逆に50代後半になってくると、役職定年を迎える人も出てくることもあり減少に転じていることと推測致します。
50代全体で見てみると、男性650万円代半ば、女性は300万円アンダーと、男女間の開きが2倍を超えています。
おそらく、女性の場合は30代くらいから仕事、子育て、という大きな2択を迫れれ、結果的にバリバリキャリア派とゆるキャリア派とに分かれており、正社員以外の雇用形態の給与所得者が増えるものと推測致します。
まとめ
いかがでしたか?サラリーマンの2017年のお小遣い平均額は前年とほぼ変化なく、35000円前後です。この額は年々減少しており、過去2番めにひくい額とのこと。4万円近くあるお小遣いがすくないとは、・・という内訳を見てみると、以外と、昼食代や飲み代を削ってもほぼ手元に残らない計算。苦しい懐事情が伺えます。
またサラリーマンの平均年収もあわせて見てみると、40代で男性約600万、女性で300万となっています。50代ではその差が開き、男性650万円、女性290万となっています。
最近、労働力不足を解消するための女性活用という言葉をよく聞きますが、数字の背景として、女性は非正規労働者が多いことが伺えます。
今や共働きが一般的な時代、女性も正社員として勤務し続けることを会社としてもバックアップしていかなければ労働力不足への決定打に欠けるのかもしれませんね。