仕事中に眠いあなた、よく眠れていますか?眠っているつもりでも知らず知らず疲労をためていることがあるんです。また、日中の眠気は病気である可能性も疑ってみましょう。ここでは私の体験を書いてみます。あなたが、夜寝ているのに仕事中に眠くてしょうがない場合、参考になると思います。
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異常な眠気と倦怠感を心療内科に相談
あなたは仕事中にどうしようもなく眠いと感じたことがありませんか?誰でもそのような経験は一度や二度ではないはずです。私はいつもそうです笑。
私はかつて、仕事中の異常な眠気を不審に思ったことがあります。「睡眠時無呼吸症候群」や「慢性疲労症候群」を疑い、診察を受けたことがあります。内科を受診したり、専門医にみてもらったり、疾患難民状態でした。検査も行い、結果的に上記のどちらでもありませんでしたが、悶々とした日々の中で意を決して心療内科を受診してわかったことがあります。
心療内科を受診して睡眠の質が上がった
一大決心をして心療内科を受診してわかったこと。私は不眠症だったのです。自分の症状を振り返ってみると、以下のようなものでした。
- 夜眠りにつくまで時間がかかる(仕事のことを考え、なかなか寝付けない)
- 朝方に必ず目が覚める
- 朝がだるい
- いつも疲れている
- 日中の強烈な眠気
朝方に目が覚めるのは本当につらいです。前の晩に仕事で遅くなり、11時頃帰宅して疲れて晩御飯を食べ、やっと眠れる、と思ったら1時頃。すぐに寝付けず、悶々とするので、酒を飲んだり、テレビを見たりしていました。
そしてやっと眠れた、と思ったら明け方、仕事の夢をみて目が覚めるのです。そこから2度寝ができなければもう最悪の状態で仕事に。常に疲労が取れていない状態。会議ではウトウト、人の話が全く入ってきません。
先生の診断は次のようなものでした。(思い出しながら書いているので若干補足しています)「あなたはどちらかというと芸術家タイプのような雰囲気をお持ちです。どちらかと言うと、音楽を作ったり、絵を書いたりということが向いているんです。もともとあまり向いていない仕事を選んでるんですね。そのせいで、どうしてもストレスを抱えてしまっている面もあるかもしれません。
しかし、そうは言っても仕事を続けないといけませんから、不安を1~2割くらい軽くする薬を出しておきます。今、働いている人の2~3割くらいはこれを飲んでいますよ。睡眠の質が上がりますので是非ためしてみてください」
出されたお薬を半信半疑で飲み始めました。すると、確かに夜ぐっすり眠れるようになりました。
朝の目覚めも以前に比べてスッキリ。先生の言うように、1~2割、不安が軽減されました。実はこの悩み、10年来の付き合いで、ずっと悩まされてきたのです。受診してみて本当によかったと思っています。
日中の眠気の原因は病気の可能性も
心療内科の受診で夜の睡眠は解決しましたが、一方で、日中、眠気を感じるときも依然として有ります。ひどいときは午後から終業までずっと眠いことも有ります。
考えられる病気は以下のようなものがあります。
不眠症
必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である。それが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合に精神障害となる
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%9C%A0%E7%97%87
不安やうつ病からくることもあります。私の症状はまさにこれでした。
- 寝ようとしても眠れない
- 途中で目が覚める
- 明け方目が覚める
- ぐっすり眠れた感じがしない
これは後述する過眠症などより、軽度ですが、それなりに深刻です。常に眠く、疲れている状態を想像してもらえると良いです。
過眠症(ナルコレプシー)
ナルコレプシーが発症した時、通常最初に現れる症状が「居眠りの繰り返し」であり、学校・職場を含む社会生活全般に最も深刻な影響を与える症状といえます。
健常者は、睡眠を自分の意志でかなり自由にコントロールすることができます。しかしナルコレプシー患者の場合には、猛烈な睡魔に襲われ、時と場所に関係なく発作的に眠り込み10~20分の居眠りを一日に何回も繰り返します。
1000人から2000人に一人が罹患する、というこの病気ですが、ストレスをためすぎて、「気分の落ち込み」が2週間以上続くうつ病(特に非定型うつ病)になると、日中に強い眠気を感じることがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
私たちの睡眠を妨げる要因のひとつとして最近注目されている病気に、睡眠時無呼吸症候群があります。文字どおり、眠っているときに無呼吸状態になる病気で、SAS (Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれています。
無呼吸状態とは、呼吸が10秒以上止まっていることを指し、この状態が7時間に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上あると睡眠時無呼吸症候群(SAS)となります。
引用:http://www.kaimin-life.jp/sleep.html
症状としては以下のようなものがあります。
- 日中しばしば居眠りをしてしまう
- 記憶力や集中力が低下する
- 性欲がなくなる
- 性格が変化する
- すぐに息切れする
私が最初に疑ったのはこの病気でした。1泊入院で検査を行ったのですが、結局これではありませんでした。
レストレスレッグス症候群
眠っているときやじっと座っているときに不快感・違和感・痛みなどを感じ、動かさずにいられない症状がでます。
参考資料:https://www.otsuka.co.jp/health_illness/rls/page_01_04.html
睡眠が中断されることもあり、結果的に日中の眠気につながります。
肥満肺胞低換気症候群
BMIが30以上の著しい肥満の場合は、腹部・胸部についた脂肪が原因で肺の換気が適切にできなくなります。睡眠の質が下がり、日中眠い原因につながる可能性があります。
参考資料:http://himan.jp/column/diseases/009.html
昼間の強い眠気や全身のだるさ、朝起きたときの頭痛が特徴的な症状です。著しい肥満の方におおい傾向があります。
どうでしたでしょうか。あなたは該当するものがありませんでしたか?もし、単純な夜更かしによる寝不足でないのに眠い場合は、病気の可能性もあるかもしれませんね。あまりひどい状態が続くようでしたら、病気を疑ってみましょう。
日中の眠気対処法
病気の可能性はさておき、すぐに受診ができきず、眠くなってどうしようもない時、どうすればよいのか、私が行っている眠気対策を紹介致します。
- お手洗いにいくふりをして5分くらい寝る
- 深くゆっくり呼吸をする
- コーヒーなどの飲み物を買う・飲む
- 伸びをする
- 違う仕事をする
- 席をたち、すこし歩いてみる
最も効果的なのは実際に寝ること笑。これが最強でしょう。他の対処法も組み合わせて行っていますが、眠い時はなるべく抗わないようにしています。こっそり寝ることが出来れば最も効果的ですね。他の方法も簡単なものばかりです。ちょっとしたことだけで、随分違いますので、一つでも参考になれば、よいです。
しかし、もしあなたが、多大なストレスを抱えていて、眠気とストレスの関連がありそうな場合は、早めに心療内科に診断してもらうことも考えてみてはいかがでしょう。きっと解決策を提示してくれます。
まとめ
- 異常な眠気が続いていたら病気も疑ってみよう。思いがけない診断が下ることもある
- すぐにできる眠気対策
- お手洗いにいくふりをして5分くらい寝る
- 深くゆっくり呼吸をする
- コーヒーなどの飲み物を買う・飲む
- 伸びをする
- 違う仕事をする
- 席をたち、すこし歩いてみる
あなたが仕事中に眠いのは決してあなたの怠慢ではない可能性があります。私の場合は、不眠症でした。不安やストレスをためやすい性格であるとうことはここからわかりました。そこで、不安やストレスへの対処法を意識的に取り入れています。
あなたがもし私と似たような症状に悩んでおられ、あまりひどいようでしたら病気の可能性も疑ってみてください。解決する糸口が見つかるかもしれません。