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2017年就職活動解禁!面接官が見る4つのポイントを押さえ、就活を乗り切ろう!

2017年も就職活動が解禁されましたね。あなたはもう内定を勝ち取りましたか?まだ?これからの方、面接が苦手という方、面接官の考えていることを知りたくありませんか?ここでは採用担当者の目線から、社会背景に触れながら、面接官が何を考えて学生を見ているか書きたいと思います。読み終わる頃には、面接へ望む姿勢が少し変わることかと思います!

①企業が採用にかける労力は膨大

現在は圧倒的な売り手市場

2017年度の就職活動解禁となりました。就職活動をしているあなた、今就職活動についてどうお感じになっているでしょうか?

「苦労している」や「決まりそうだ」など、状況は様々でしょう。

2017年度の現在、圧倒的な売り手市場です。私は1970年代生まれ。現在と違い、私が就職活動をしていた当時は就職超氷河期と言われた時代でした。

参考資料:https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/13475/

就職活動中は大変な苦労をしました。正確には覚えていませんが、面接を受けた会社は100社近くあるのではないでしょうか。特に私は面接が大の苦手。ただでさえ、人と話をするのが怖くて仕方がない。ましてや面接の場、となると、何を聞かれるのか、また聞かれても答えられるのか、不安でいっぱい、恐怖です。面接中は汗がダラダラ、面接が終わるとぐったり、という有様でした。

そんな中、こんな私を拾ってくれた会社があり、今日まで無事に生きながらえることができています。そして、時がたち、面接を受ける側から学生を面接する側に。現在、学生さんと話をすると、4社~5社うけて内定をもらいました。など、あまり苦労をしていない学生もちらほら。まるで環境が違います。

企業は学生を選んでいるようで選ばれる立場でもある

ここで、企業が内定を出すまでのプロセスをみてみましょう。採用担当者は様々な手段で、学生を集め、選考します。まず、採用に関わる各種イベントを開催し、学生を集めます。これを「母集団形成」と呼んだりします。

インターンシップ、会社説明会、学内説明会。これら、採用に関わるイベントは会社としてのイベントです。いい加減なことをすると会社の評判を落としかねません。投影するスライドは時間をかけ作成し、説明者は必死で練習を重ね、当日の不備がないように打ち合わせを重ねているのです。

そうして学生を集め、最終的にほしい人数まで絞りこみ、会社上層部との日程調整を行い、内定を出すまで、約3ヶ月~4ヶ月近くかかるか、それ以上の期間が必要となることも。内定を出す代わりに誓約書を書かせる企業もあるくらいです。そのくらい、内定をだす、ということは企業にとって、大変なことなのです。

そして、内定を出した後は「内定辞退」を恐れる日々。学生の中には、複数の内定をもつ方も多いのではないでしょうか。企業は選んでいるようで、実は選ばれる立場なのです。

「せっかく内定をいただきましたが、この度、他の会社に行くことを決意しましたため、辞退させて頂きます」

この言葉、採用担当者は衝撃大きいんですよ!今までの苦労は!?上司や社長になんて説明するの!?となるわけです。特に内定”承諾”後の辞退は採用担当者にとっては頭を抱える出来事。通常、企業は多くの場合、歩留まり(内定辞退)を見越して採用を行いますので、本当にほしい人数より若干多めに採用を行います。

しかし、予想外に内定辞退者が続出する場合も。この場合、採用活動を再開しなければならないことにもなりかねません。そういった事態を可能な限り避ける為、何をするか。あの手、この手を使って内定者を自社に引きつけておく、「内定者フォロー」を行うのです。学生に逃げられないよう、企業は必死なのです。

②採用は数との戦いだ

就活サイトの功罪

就活サイトは学生にとっても、企業にとっても大変便利で合理的な存在として、今や就活には欠かせないツールとなりました。複数の会社に一度にエントリーできる「一括エントリー」機能は学生には重宝する機能でしょう。

しかし、エントリーを楽にできる、という状況は採用する企業にとっては沢山の学生のエントリーを「捌く」仕事を生んでいることをご存知ですか?企業には大量のエントリーが届きます。その結果、採用担当者は本当にほしい人数よりもはるかに多くのエントリー数の中から、何らかの方法でスクリーニングを行わざるを得なくなるのです。

一括エントリーは便利な機能。一社づつ探していたら出会えなかった会社に出会える可能性もありますが、実は以下に記載する”学歴フィルター”を使用する、というような事態を引き起こしているのです。

企業は学生を”機械的に”捌くことも

便利な一括エントリー。しかし100人が一括エントリーをするとどうなると思いますか?多くの会社では大量のエントリーを捌くことになるという状況を助長します。

沢山のエントリーがあると、採用担当者は全ての学生を一人ひとりじっくり選別する余裕はなくなります。そこで、”学歴フィルター”が登場するのです。ある一定の偏差値以上の学校群を用いて学生を選別し、母集団をコントロールします。

”大学名は有名大学に劣るが、優秀である学生を見つけるよりも、高学歴であり、優秀であるだろう学生がいる有名大学に的を絞るほうが合理的”というロジックなのです。採用の方法は100社100通りと言われており、学歴フィルターを使用しない企業も、もちろんあります。

しかし、多くの会社が学歴フィルターを使用して、会う学生の数を絞っているのは事実であるといえるでしょう。

その結果、多くの場合、書類選考で落ちまくる、という結果を引き起こすのです。一社づつみて個別エントリーをして頂きたいと思います。

参考資料:http://toyokeizai.net/articles/-/137878

ここで、学歴フィルターから漏れたあなた。諦めないでください。世の中に企業は沢山あります。学歴を目安としない企業もあるのです。自分の大学の学内説明会にくる企業はその可能性が高いといえます。なぜなら、企業は学内説明会を重要視しており、その大学から採用したいと考えています。そういった企業を狙うのも一つの手でしょう。

③一緒に働くイメージを持ってもらおう

面接官は学生の本当の姿をみたい

さて、書類通過というハードルを越えたら、次は面接という流れになるのが一般的でしょう。あなたは面接の前にどのような準備をしますか?エントリーシートをまる覚えしますか?多くの学生が面接の場ではエントリーシートに記載した内容を流暢に語ってくれます。しかし、面接官が聞きたいのは用意された回答ではありません。

面接官は学生の素を見たい。入社したあとに活躍してくれそうか、現場の中で溶け込んで働けるイメージができるか見ているのです。話を聞きながら、現場のAさんとあいそうだな、とか、Bさんとはあわなさそうだな、とか考えながら話を聞いています。では、AさんやBさんと一緒に働くにはどんな人がよいでしょうか?以下に4つのポイントを上げてみます。

面接官がみる4つのポイント

  • 1)身だしなみ
  • 2)話し方
  • 3)表情
  • 4)エピソード

身だしなみ

言わずもがな、TPOと、清潔感ですよね。面接の場にジーンズで来る方はいらっしゃらないとおもいますが(指定がある場合は別)、仕事をする仲間を選ぶ場にふさわしい服装を適切に選択するのも能力のうちなのです。

話し方

人間の性格がわかります。目はキョロキョロ、早口の方は不安定な印象を与えますし、逆に相手の目を見てゆっくり話す方はそれだけで、自信があり頼もしく見えます。話す内容が多少稚拙でも面接通過!となることもあります。「伸びしろがありそうだ」となるのです。

表情

面接をしている最中の表情は面接官が特に注意しているポイント。短い時間の中でなるべく多くの情報を得ようとしています。僅かな表情の変化や特徴も面接官は敏感に感じ取ります。

  • 「今不安な表情をした、ウソをついているかもしれないな」
  • 「この話をしたら表情が輝いたな 当社に惹きつけることができたな」

面接官は上記のようなことを考えています。作っても違和感を隠せないのが表情です。

エピソード

エントリーシートに書いたことを流暢に語ることは結構ですが、学生の皆様には、面接で素を出せる自分を作って欲しいのです。すごいエピソードがあるに越したことはないですが、小さくても、面接官が納得し、「この人なら現場のAさん、Bさんの下で働けそうだ」と思わせるようなエピソードならOK!

ちなみに、面接官が好んで行うのが「なぜ」を繰り返す質問。

  • 「なぜ○○大学を選んだのですか?」
  • 「なぜ○○学部を選んだのですか?」
  • 「なぜ○○研究室に入ったのですか?」

ちょっと怖いですね(笑)。淡々とした口調の面接官であれば、詰問調に聞こえますが、面接官が知りたいのは、以下のようなこと。

  • 学生が何を考えて行動しているのか
  • 考えに一貫性があるか
  • 主体的な行動をしているか

上記のようなことを中心に見ているケースが多いでしょう。多くの会社は「主体性がある」「粘り強い」「頭の回転が早い」「リーダーシップがある」など、「そんな人材、当社にいたっけ?」というような人物像を「求める人物像」に設定しているケースが多いでしょう。(もちろん会社によって異なります)

これって何も考えずに学生生活を送っているとできませんよね(私がそうでした)。ある意味、エピソードを語るのはどのような学生生活を過ごしてきたか、如実にでるポイントでしょう。

面接官は社長にハンコをもらう理由がほしい

面接は多くの場合、3回から4回程度あります。その過程で面接官の職位が上がり、最終的には社長が出て来るケースもあるでしょう。人事担当者が社長に「おい、C君、なぜあんな学生を呼んだんだ」と言われないような学生を選別する必要があるのです。その為、学生の皆様には時間をかけて、企業の社長を納得させることのできる素の自分を用意してほしいのです。

ちなみに、就職活動のゴールは面接に合格することではありません。自分を選んでくれた会社の発展に貢献し、社会に貢献することです。たとえウソをついて入社できても会社と自分がマッチせずに離職に至ってしまっては元も子もありません。

まとめ

  • 企業、とりわけ採用担当者は応募学生を捌き、イベントを開催するのに追われている
  • 学歴フィルターは厳然として存在するが、そうでない企業も依然として多い。諦めずに自分にマッチする会社との出会いをまとう。
  • 面接官は次の4つのポイントを見ている
    • 1)身だしなみ
    • 2)話し方
    • 3)表情
    • 4)エピソード
  • 面接で社長を納得させる自分を用意しよう

2017年度の就職活動が解禁し、これから本腰!というあなた、是非、素の自分を「いいね」と思ってくれる企業と出会ってくださいね。ところで、時代は変わりつつあります。上記に書いた、従来の「就活ナビを通して活動をするスタイル」に、最近新たな軸が加わりました。

「スカウトサイト」です。これは学生がスカウトサイトに登録、企業はそれを見て、直接オファーやスカウトメッセージを送る、という採用スタイルです。こちらについては、また書きたいと思います。

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