あなたは転職して初めてのボーナスはもらいましたか?予想より少なかった?満額支給はいつからでしょうか。試用期間はどうなる?この記事では一般的な企業の考え方を解説致します。一緒にみていきましょう。
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転職してはじめての賞与(ボーナス)はいつ?
これは会社の規定によりけりです。多くの会社では転職直後は試用期間があリます。この期間を終えると、はじめて正社員になるのですが、正社員になってからが賞与(ボーナス)の算定スタートとなるのが一般的です。
ボーナスの支給サイクル
一般的にはボーナスは年2回です。3回の会社もあります。通常、夏、冬の2回ですね。このサイクルは半期ごとの6ヶ月でやってきます。そのため、正社員として6ヶ月間在籍して初めてボーナス支給が実現する、という形が一般的でしょう。
お金の事なので、上司にはなかなか聞きにくいですね。しかし、会社の賃金規定や就業規則はみることができまます。ボーナスのことも書いて有ります。書いてなければブラックです笑
満額支給されるのはなんと1年半もたってから!?
この答えは以下の要素によって変動致します。
- あなたの入社時期
- 賞与算定期間
例えば以下のようなケースを想定します。賞与算定期間というのはボーナスを出すためにあなたのお仕事を評価するための期間と捉えてください。
- 1月入社(6ヶ月間試用期間)
- 賞与算定期間1 4月~9月 支給月 12月
- 賞与算定期間2 10月~3月 支給月 7月
- 算定期間内に全て在籍していることが満額支給の条件。3ヶ月未満の場合は支給なし。3ヶ月から6ヶ月の間は在籍期間に応じて比例支給
上記のような例でいくと、以下の図のようになります。

なんと、満額支給は1年半後!?1月に入社するとその年の冬の支給が初めての支給になる、と思います。しかしここでは、多くの会社はおそらく満額はでないでしょう。在籍期間に応じて比例付与、ということになると思います。満額支給されるのは、その次の年の夏の支給となります。
しかし、この例でいくと、上記のようになりますが、意外と珍しくないと思います。入社年のの賞与(ボーナス)は寸志程度におもっておいたほうが精神衛生上よさそうですね。
そもそもボーナスとは
ここで、ボーナスの定義改めて説明。ボーナスは一般的に言われる言葉ですが「賞与」という正式な呼び名で呼ばれる方が正しいかもしれません。意味はほぼ同じです。ほぼ、といったのは、語源が微妙に異なるからです。ここでは同じ意味で使います。
やっと本題ですが、ボーナスはもらって当然のものとおもっていませんか?会社の規定によりますが、そもそもボーナスは会社の業績に応じて支給されたり、されなかったりするものなんです。
給与のなりたちを解説
これは給与の成り立ちにも関係する話でもあります。給与(給料)の構成をご存知でしょうか?一般的には以下のような構成です。
- 基本給(年齢給・職能給)
- 固定手当(人によってついたりつかなかったり)
- 変動手当(残業したり夜勤したり日曜出勤したり)
非常にざっくりとした説明ですが、ざっくりわかると思います。
ボーナスは基本給をもとに計算する
ボーナスはこの給与の基本給×◯ヶ月分、という算出の仕方をするのが一般的です。なぜならば、手当は人によって異なります。手当を含めて◯ヶ月分、という計算をする会社ももちろん有りますが、手当は抜いて計算するケースがおおいでしょう。これは公平感を出すためです。
そして、この基本給というのは、なかなか上がりづらい設計になっている会社は多いと思います。基本給を上げるとボーナスと退職金にまで影響がでるのです。
ここまで見てくると、いっそのこと、ボーナスをやめて基本給に組み込んでくれればよいのに、と思いますね。しかし、そうすると会社には都合が悪くなります。業績の変動がおおきい会社は「今期は業績不振にてボーナスを支給しない」という離れ業を成し遂げます。
ボーナスという変動要素を含む支払いの仕方をすることで、従業員のモチベーションを保ちながら、基本給をなるべく低く押さえて運営するというのがボーナスです。この方式は会社にとっては都合のよいシステムなのです。
さて、令和2年はコロナで多くの会社が業績を下方修正しました。冬期のボーナスはすこし悲観的かもしれませんね。
まとめ
- ボーナスは基本的に、常に支払われるものではない。会社の業績によっては削られることもある
- 多くの場合、ボーナスは算定期間が6ヶ月あり、この期間の間に正社員として勤務を満たしていないと、満額支給はされないケースが多い
いかがですか?ボーナスの仕組みをお分かりいただけましたでしょうか?上の表の例は私が勝手に作成したサンプルです。会社により、異なりますし、あなたの会社では試用期間がないのならば、転職して初回のボーナスから満額支給もあり得るでしょう。
以上の知識を頭に入れ、会社の就業規則を読んでみてください。きっと理解できると思います。